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詩たち

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詩のみ
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記事一覧

眠れぬ夜に聴こえる子守唄

どうにもこうにも寝付けない夜だった。 梅雨が明けて唐突に訪れた暑さのせいなのか、それとも…

y
1年前

↪︎平成が終わるときにかいた詩

大晦日のテレビ番組を見てると死にたくなるから 毎年テレビのない部屋にこもって好きな音楽を…

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2年前
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seek

これが正解ですか それとも間違いでしたか 誰も答えは教えてくれない 未来がわかったら 悩む…

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2年前
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蓮池に降る雨

外は雨の音がする 風の音もする 荒れた天気 そんな夜が好きだ 静かすぎる水面をおもいだし…

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4年前
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One

知性だけあっても 感性だけあっても つまらないほしにうまれた 調和と平衡のはなし もう…

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4年前
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美的感覚

正しいじゃなくて 美しいで生きたい 周りの空気も時間もひとり占めしたら 世界がもっと美しく…

y
4年前
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僕には君が必要だ

誰かをものすごく大切に思ってみたり 誰のこともどうでもよくなってみたり まるでわたしの感情は 焼きすぎた魚の尾みたいに 脆くて儚くチープなものだ 信じられないは 信じたいという気持ちの表れで なんだか急に恥ずかしくなって ああもうとっくに惚れていた 猫アレルギーの人に癒しを 都会のネオンに合う曲を 二日酔いの朝に優しい言葉を 眠れぬ夜に長電話を ムダなことがなかったらきっと この世は恐ろしいくらい つまらないだろうね

彼女のその存在

雪みたいに 蝶みたいに ふわふわして ひらひらしてるのに それらは遠くまでは飛んで行けな…

y
4年前
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世界とワタシ

イヤホンさえあれば 1人の世界に入れることとか 一冊の文庫本さえあれば カップラーメンを…

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4年前
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新宿

新宿の人混みの中で タップダンスを踊ったら 改札前でキスするカップルが 美しく見えた 無…

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4年前
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ノスタルジー

猫が出窓から眺めている程度の 世界で生きたい あまりにも知らないことが多すぎて 泣いたこと…

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4年前
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くじらの森

昨日までは骨だけだったくじら 皮からか肉からか じっくりじっくり時間をかけて 命が芽吹く気…

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4年前
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ムダ

誰かをものすごく大切に思ってみたり 誰のこともどうでもよくなってみたり まるでわたしの感情…

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7年前
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東京

夜の10時過ぎ 東京駅発の高速バスに乗った 車内は空席ばかりが目立つ 荷物はほとんどない カバンの中には化粧ポーチと財布とタオルと一冊の文庫本 まるで逃避行のようだ 首都高からの夜景が見たくて 行き先もわからない高速バスにわたしは乗り込んだ 新宿という街では、品のないネオンに紛れて、作り物みたいな月が見える わたしはその月が好きだ 肥満体型の人が "東京の美味しい店ガイドブック" を買っていくような正直さも愛おしい 愛を育むのは離れている時間だし、 自分を成長させら