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どうにもこうにも寝付けない夜だった。 梅雨が明けて唐突に訪れた暑さのせいなのか、それとも…
大晦日のテレビ番組を見てると死にたくなるから 毎年テレビのない部屋にこもって好きな音楽を…
これが正解ですか それとも間違いでしたか 誰も答えは教えてくれない 未来がわかったら 悩む…
外は雨の音がする 風の音もする 荒れた天気 そんな夜が好きだ 静かすぎる水面をおもいだし…
知性だけあっても 感性だけあっても つまらないほしにうまれた 調和と平衡のはなし もう…
正しいじゃなくて 美しいで生きたい 周りの空気も時間もひとり占めしたら 世界がもっと美しく…
誰かをものすごく大切に思ってみたり 誰のこともどうでもよくなってみたり まるでわたしの感情は 焼きすぎた魚の尾みたいに 脆くて儚くチープなものだ 信じられないは 信じたいという気持ちの表れで なんだか急に恥ずかしくなって ああもうとっくに惚れていた 猫アレルギーの人に癒しを 都会のネオンに合う曲を 二日酔いの朝に優しい言葉を 眠れぬ夜に長電話を ムダなことがなかったらきっと この世は恐ろしいくらい つまらないだろうね
雪みたいに 蝶みたいに ふわふわして ひらひらしてるのに それらは遠くまでは飛んで行けな…
イヤホンさえあれば 1人の世界に入れることとか 一冊の文庫本さえあれば カップラーメンを…
新宿の人混みの中で タップダンスを踊ったら 改札前でキスするカップルが 美しく見えた 無…
猫が出窓から眺めている程度の 世界で生きたい あまりにも知らないことが多すぎて 泣いたこと…
昨日までは骨だけだったくじら 皮からか肉からか じっくりじっくり時間をかけて 命が芽吹く気…
誰かをものすごく大切に思ってみたり 誰のこともどうでもよくなってみたり まるでわたしの感情…
夜の10時過ぎ 東京駅発の高速バスに乗った 車内は空席ばかりが目立つ 荷物はほとんどない カバンの中には化粧ポーチと財布とタオルと一冊の文庫本 まるで逃避行のようだ 首都高からの夜景が見たくて 行き先もわからない高速バスにわたしは乗り込んだ 新宿という街では、品のないネオンに紛れて、作り物みたいな月が見える わたしはその月が好きだ 肥満体型の人が "東京の美味しい店ガイドブック" を買っていくような正直さも愛おしい 愛を育むのは離れている時間だし、 自分を成長させら