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ブラック研究室

僕が大学4回生のころ、厳しめの研究室に所属していた。


その研究室は「流体力学」という、空気や水などの「流体」と呼ばれるものを専門に研究していたのだが、流体は観測が難しい。

そのため、流体の研究はパソコンのプログラムでシミュレーションすることが一般的であり、僕はプログラミングを多少は覚える必要があった。


しかし、プログラミングというものは沼だ。

エラーが発生してしまったときには、「コード」と呼ばれるおよそ人間が読むものと思えない意味不明なアルファベットの羅列を読み解き、間違っている箇所を探し出さなければならない。

一般的な感覚でいうと、

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