経営者になって30年あまりの夫に、メンタルつよつよでいられる秘訣を聞いてみた
経営者には強靭なメンタルが必要だと言われます。
なぜなら経営者は、ときに大きなお金を動かし、会社の行末を決める重大な決断を下し、従業員の生活を守っていく使命がある。にもかかわらず、事業に関して相談できる人がそう多くなく、たった1人で悩まなければならない場面が多々あるからです。
私の夫は今54歳で、先代から継いだ会社(いま休業している飲食店のことです)を経営して30年あまりになります。
そんな夫は、強靭なメンタルの持ち主です。
どう強いかというと、たとえば彼は、コロナのような未曾有の事態が起きた際にも、顔色ひとつ変えず淡々と対応策を練るような人です。そんなことよりもむしろ、自分が貯めたマイルはどうなるのだろうかと、どうでもいい心配ばかりしていました。余裕すぎやしないでしょうか。
テナントの大家から次の契約を打ち切ると告げられ、お店の継続が困難になりそうになったときも、まぁさすがにこのときは一緒に悩みはしましたが、頭を抱えたり食欲がなくなったりすることもなく、ふだん通りに仕事をしながら冷静に対策を考えていました。
もちろん内心どう考えているかなんて本人にしかわからないことです。だけど少なくとも私の目には、彼がひどく落ち込んだり抑うつ的になっているようにはちっとも映りませんでした。
なんていうか夫は、すごく根性があって、どんな壁も精神力で跳ね除ける!っていう体育会系のああいう感じではなく、何があってもニュートラルでいられるタイプなんですよね。突然カッとなったり、急に落ち込んだりとかもなく、いつも一定の温度感を保っている感じ。
なるほど、メンタルが強いってこういうことなのかと、夫と暮らしていてつくづく思わされました。
対して私は、過去にうつ病にもかかったことがあるぐらいメンタルは弱いタイプです。今は昔と比べて少しは強くなりましたが、それでもちょっとお客さまに小言を言われると、気になって一日頭の中を駆け巡ったりしてしまうぐらいにはメンタルよわよわです。
そこで、もう10年以上一緒に暮らしてきて今さらではあるんですが、どうして夫はそんなにメンタルつよつよでいられるのか、その秘訣を聞いてみたんです。
元々の性格っていうのは多分にあると思うんですけど、それでは誰の参考にもならないので、もう少し踏み込んだ理由を探ってみました。
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