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言葉の区別

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記事一覧

「きく」の謎-聞く、聴く、訊くとは-

先日、2018年8月9日の社内会議向けに作った「傾聴」に関する資料を掘り起こし、公開した。ただ…

あるべき姿とありたい姿

今回は短く。 あるべき姿という表現をすることがある。あるべき姿があり、それに向かっていこ…

改善と改革

改革と名前の入った研修をした。 改革と聞くと、改善と改革の言葉の意味の違いを考える。 改…

プロジェクトとプレプロジェクト

非エンジニア向けのプロジェクトマネジメント研修の開発プロジェクトマネジメント研修を2019年…

「社会人になったら」「もう社会にでてない?」--社会と会社が混同されている話

「卒業して社会人になる」「社会人になる前に経験を」という表現を聞く。 社会と会社の字が逆…

禁足地というソソられる言葉

2018年頃、禁足地巡礼という新書を買った。禁足地、、、何となくアヤシゲで惹かれるところがあ…

「ふくろ」の語感について

学生のときに先生から、似た和語を見たら何か関係があることが多いよと言われた。なんだかピンとくるところがあって、以来、他の人より気にする方だと自認している。 先日、たまたま「ふくろ」について書いてあるものを見てふと思ったことを書きたい。 「ふくろ」は、膨らむ、膨らみ、ふくらはぎ、膨れる、などとも関連し、更にはプクッ、ふっくら、含む、福、服、おふくろ、吹く、袋小路にも通じるところがある。 「吹く」と三方を閉じられた「袋」が「プクッ」と「膨らむ」。袋小路は三方が閉じている道。

問いと質問

先日、スライドを作成している際に、自分が無意識に「問い」と「質問」の2つをを使い分けてい…

積極的と消極的

今日、アクティブリスニングについてのウェビナーで登壇した。 その中でアクティブリスニング…

心理的安全性はなぜ安心な職場とは違うのか

心理的安全性という言葉がある。英語だとサイコロジカルセーフティという。 この言葉は噛み砕…

信用と信頼、そしてラポール(1)

信用と信頼の言葉の使い分けは比較的よく議論になる。ご存知の方も多いと思うけど、少しおさら…

信用と信頼、そしてラポール(2)

今回は、前回の信頼と信用の話の続き。 ラポールという言葉がある。Rapportでラポールと読む…

書くことで話せるようになる話-言うと話す-

僕は書くことを大切にしている。書くことは表現の一つなのはもちろんだ。さらに、書くことを通…

ノルマとはノーマルのことという話

今回は、ノルマについて書きたい。 以下のポストが流れてきた。一読して、できるなと思った。 以前、ノルマについて以下のような記事を書いた。 ノルマというのは、それをやるのが普通(ノーマル)というものだ。ノルマは印象が悪いため、あまり使われないが、給料+諸経費分が合理性から考えてその人を雇用し続けられる最低ラインなのだから、明示されるかは別にして、ノルマがないわけがない。 雇用を維持するラインと、目標達成ないしは目標の8割などどこを標準とするかは会社それぞれだが、線引きそ