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食との出会い②

結婚してから

食との出会い①の続きです。

結婚するまでお料理をしたり、お菓子を作ったりすることは好きでしたが、それはあくまで趣味の範囲でのことでした。基本、母が家を空けるときも食事の準備はほとんどしてくれていたので、暮らしに根付くごはん作りを始めたのは結婚してからのこと。

結婚してからは、「好きだから」とか、「作りたいから」とかは言っていられなくなり(笑)日々の暮らしごととして、ごはん作りを毎日するようになりました。最初のうちはレシピ通りに作っても味が浮いているような感覚がありましたが、作り続けることでだんだんと味が着地していきました。結婚して毎日ごはんを作るようになってから、雨の日も風の日も、体調の悪い日も、忙しい日も家事をこなす母のすごさを改めて感じました。

わたしは結婚して実家から遠く離れてしまったので、最初は友だちもいなくて、結構さみしい思いをしました。そのさみしさと退屈から逃れたくて仕事を始めたくらいですから^^;
そうして新しい土地での人間関係を少しずつ形作っていきました。そんな中でお友だちのおうちにお呼ばれするようになり、その時に手作りのごはんやお菓子をおみやげに持っていくようになって、それを喜んでもらえたことが嬉しくて、ごはんやお菓子を作ることがどんどん好きになっていきました。


そして、結婚から数年たち、妊娠したことをきっかけに人とのつながりが大きく広がっていきました。


妊娠や出産について本当になにも知らなかったので、それらにまつわることを1から学ぶことになって。その頃、妊婦健診に行っていた病院も妊娠後期にならないとマタニティ教室がなくて、お友だちが作りたかったわたしは、市が主催するマタニティ教室に行ってみることにしました。


縁とは本当に不思議なもので、その初回のマタニティ教室でたまたま同じグループになった2人と連絡先を交換したことがきっかけになって仲良くさせてもらうようになりました。あれから20数年経って、それぞれの子どもたちも成人していますが今も仲良くさせてもらっています♡


そのお友だち2人も実家から遠く離れた京都に住んでいたという共通点もあって、妊娠中はもちろんのこと、出産してからも週に何度も会って、一緒にごはんを食べたり、妊娠、出産、育児に関するあれこれを相談したり、困った時は助け合ったり、子どもたちを連れて公園に遊びに行ったりとたくさんの時間を一緒に過ごしました。

そんな中でお互いのおうちを行き来するようになりました。午前中は子どもを連れてお外で遊んで、誰かのおうちでみんなでお昼ご飯を食べて、子どもたちがお昼寝している間にゆっくりおしゃべりをする、そんな日々を過ごす中で準備するごはんやおやつをすごくほめてもらいました。「お料理上手」と言ってもらえることが何度もあり、この頃ほめてもらえたことが今の私を支えてくれているひとつとなっています。

こんな風に結婚、出産、育児を通してごはん作りやおやつ作りが自分自身の暮らしに浸透していき、人に喜んでもらえることで、元々好きだったことがさらにわたし自身の喜びになっていきました。


つづく。

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