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はじめての給与明細(不安障害の仕事挑戦日記)

※最初の説明は仕事を始めた記事と同じなので、読んだ方は読み飛ばしてくださって大丈夫です。

ぼくは2019年10月から、うつ病と全般性不安障害になりました。
今ではうつ病の症状は落ち着いて、その代わりに不安障害との戦いが始まっています。全般性不安障害とはその名の通り、様々なことに不安を感じてしまう病気です。

病気不安。「このほくろはガンでは?!」
外出不安。「外出先で倒れたらどうしよう。すぐ帰れないのは怖い」
広場恐怖。「急に出られない電車や映画館、動けない美容室が怖い」

これでも一部の不安で、起きている時は何かしらの不安に怯えながら暮らしています。詳しい病状が知りたい方は、マガジンに治療経過をまとめているのでそちらをぜひどうぞ。

そんなぼくが今年からお仕事を始めることになりました!
精神疾患に襲われた当時に助けてくれた地域包括支援センターの相談員さんや、両親や伯父の介護でお世話になったケアマネさんたち。みなさんがぼくにまで寄り添ってくださり、ケアマネさんが所属する事業所での短時間のお仕事の話をいただきました。

仕事内容はデイサービス終了後の清掃業務。作業は2時間。まずは週2だけでやらせていただくことに。ケアマネさんから社長さんや主任さんに話を通していただき、ぼくの不安障害のことを知った上でパートとして雇ってもらっています。「もし体調などが悪ければ、無理せず休んでくれて大丈夫だからね」というお言葉を社長さんからいただき、もう感謝しかありません。

最初は「2時間だけ」と思っていたのが、その2時間が濃ゆい!掃除の内容はこちら。

厨房。食器の洗浄や乾燥、次の日の準備。汚れたふきんなどを洗濯する。
お風呂場前の廊下。消毒、掃除機、水拭き。
フロア。消毒、モップ、水拭き、ゴミ捨て、物品補充。
トイレ。消毒、モップ、水拭き、便座の電源を切る。

やることが、多い!「どこに何がある」「どういう手順でこなすか」を体で覚えるまではハード。後半の怒涛のモップがけは汗だく(笑)

※ここからこの続きのおはなしです。

お仕事はどうにか続けられています。えらい自分!まだ週2日(水・木)の2時間だけですが、勤務日の合計がちょうど10日になりました。

そして、はじめての給与明細が!自分でも仕事ができて貢献できるんだという自信につながる第一歩でした。働く日数を増やしていって、このお給料の額も上げていけたらいいなあ。

初任給は仕事を紹介してくださったケアマネさんたちへお礼をするために使います。今は独立されて別の事業所にいらっしゃるので、あいさつとお祝いも兼ねてお菓子を持って行こうかと思っています。

〇働いてみて、いま感じていること

職場環境って大事なんだなとしみじみ思います。不安障害と知った上で雇ってくださっているので、相談しやすい声かけをくれる→仕事上の悩みや疑問を打ち明けやすい→仕事がスムーズにこなせる→お互いに「ありがとう」と伝え合えるという良い循環ができています。

もちろん、ミスを指摘されることもあります。今までだったら落ち込んで自己嫌悪の沼にどっぷり浸かっていた自分。それが前向きに仕事に取り組んでいるからか、次はどうしたらそのミスを無くせるかという解決思考に移れるようになれたのは成長かもしれません。

精神疾患からの社会復帰に、清掃業務はどんな感じ?と訊かれると、メリット・デメリットをそれぞれ感じます。あくまで自分の職場で感じたことなので、一意見としてとらえてみてください。

【メリット】
・その日の内にやるべき仕事が終わる。後日に引きずらないのが楽。
・奇麗にして仕事が終わるのでスッキリする。
・慣れれば一人でひたすら無心になって作業できる。
・自分なりの工夫や効率化を考えてすぐ試せる。

【デメリット】
・時間内に掃除を終えなければいけないので焦ったり、つい無理をしてしまいがち。完璧主義な人は要注意。
・社会復帰段階での体力的にはハード。フロアの消毒、モップ、水拭きなどを一人でするとなると汗だくになる。勤務が多くなると手荒れ対策も必要かも。
・覚えることが多い。物の置き場所、手順、方法などを頭に入れてから、それをどう組んだら効率よくできるかを考えるのは大変。状況が少し変わるだけで混乱してしまう。

【今後の課題】
・元々はマニュアルがなかった業務。ぼくが入ってきた時に急遽作成してくださった大まかなフローチャートのみ。せっかくなので、それをベースにして新しい方が入った時に使えるマニュアルを作ってみたい(余裕があれば)。教える=自分の勉強になるので、確認がてら取り組んでみてもいいかも。

・掃除はきれいにしようと思ったらキリがない。時間内にほどよく収まる力加減でこなせるようになりたい。力をどれだけ抜くかというのは、仕事以外でも考えていきたいところ。

・一番は「無理せず続ける」!そういう意味でも肩の力を抜いて取り組んでいきたい。

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