空洞化している、のか、

空洞化っていうのだろうか。
見た目は変わらないのに、中身がからっぽとか?
いや、なにか違うような感じ。

希薄化?
これも同じ感じ、密度の減少。そこにあるのになんだか空っぽ。

話半分、とはまた違う。うわの空、かもしれない。
心ここにあらずの状態で人の話を聞いたりするとき、言われる。

ここまでみんな画面の中にいるのって、すごい。
それを眺めている自分がおかしいかのように錯覚してしまうほど。
ぞわぞわしてくる。しびれます。
この車両のなかには50人以上人がいるけれど、きっとなにかしら、人の意識みたいなもの、この車両に乗って移動しています。みたいな意識は3人分にも満たないような、そんな感じ。

電車から降りる。

あれ、自分、見えてる、?
そう思うことが増えた。それと同時にぶつかりそうな肩を寸でのところで躱す術は上達するばかり。そんなに存在感がないか、と思い悩むの半分、誰も前を見ていないことに怖さを感じること半分。
直線上、歩いてきてるなと思ったらずれるけど、ずれるのも後ろの人いないか見ないと危ないし、後ろの人は前見てないし、そしたら横にまた人が流れてくるし、直線上の人は直線してくるし、その誰もがこの状況を半分以下しか見ていないことを見て、あれ、こういう感じだっけ?と気が遠くなった。

こんな場所で生きていきたい?
と思ってしまった日があって、でもそうじゃない場所もあることもなんとなく知っていて、でも現実が空洞化しているだろうということは避けがたいし、これからもどんどんからっぽになるんだろうな。

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