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子どものいる人生にシフトして、まるで人生2周目に入ったような気分

30代後半になって初めて子どもを授かり、親を始めて半年ほどが経ちました。

ぼんやりと20代のうちには子どもが産まれるかななんて考えていたくらいだったので、さすがに30代半ばを過ぎると、子どもがいないで過ごす残りの人生をリアルに想像してみたこともあります。

決してすんなりと子どもができた、というストーリーではなかったこともあって、子どもが産まれてみて想像もしていなかったような気持ちが湧いてきているので、書き残してみます。


子どもができて、世界の見え方がガラリと変わりました。

仕事は、子育てとの両立を考えると一気にハードルが上がると気付きました。同じ仕事のはずなのに、時間的な制約や体力的な制約があると、難易度が跳ね上がります。

健康であり続けることの重要性を痛感しています。私が体調不良になれば、妻に子どもの世話100%のほかに私の介抱までさせてしまうことになり、一気に体制崩壊してしまいます。これまでと同じちょっとした発熱というだけでも、滞りなく家族3人での生活を送ることが難しくなります。

自分の命をいっそう大事に感じるようになりました。自分が死ねば、妻と子に大きな負担をかけるのだという自覚が急に芽生えました。また、子どもが20歳になる頃には私は50代後半なわけで、まだまだ健康に働き続けなれば満足な暮らしを子どもに送らせてやることができません。ただ自転車に乗るだけでも、交通量などに以前以上に気を払っています。

ニュースは子供が被害にあう事件や事故がとても目に留まります。いちいちどうすれば似た危険から我が子を守れるのかと頭を使います。同じようなニュースでも、子どもの安全のために何か教訓にできないかと考えるようになりました。

幼児向けテレビ番組はすごいです。あれはプロの仕事です。いつも尊敬しながら観ています。

横断歩道の段差がものすごく気になります。使ってみて初めて知りましたがベビーカーは段差にすごく弱いです。横断歩道の段差に引っかかって渡り切る直前でもたついたときには、ちょうど「渡り切るだろう運転」をして左折してきた車にぶつかりそうになりました。

どれも、私の周りの世界は何一つ変わってないのに、私の見え方だけが一気に変わってしまったことばかりです。


30代後半になってくれば、仕事も結婚生活もずいぶんと落ち着いてきていました。正直60歳や70歳まであと30年も働き続けるなんて想像はつかないし、いまの人生も「ある程度カタチになった」「ある程度仕上がった」ような感覚がありました。

でも、子どもがいる生活が始まって驚いています。まだまだこんなに人生というのは楽しむ余地がたくさん残っていたのか!という驚きです。

ゲームで言えば裏面に突入したような、強くてニューゲームをやってるような、なんだかそういう「人生2周目に入ったな」という感覚です。

これから子どもが小学生になれば「今の教科書はこんなんなのかー!」とか「あだ名呼び禁止なのかー!?」とか「プログラミングってどんな授業なんだー??」とか、自分が経験してきたことと比較して、その違いを見聞きできるのもとても楽しみです。(お父さんの頃は〜〜〜だなんて語りすぎないように気をつけます)

そういうわけで、充実した育休ライフを送っている私です。

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