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鏡開きと はじまりの朝

 1月11日の今日は 鏡開きの日です。
こざる達は 、お餅をお汁粉に入れて、
朝ごはんの時にみんなで食べようと準備しました。

 それぞれのお椀には、お汁粉と 鏡餅が入っています。
りこちゃんのお椀にも入っていますが、食べる時に
隣にいる こざるちゃんが、りこちゃんの代わりに 鏡餅を食べます。
りこちゃんはお汁粉のみを頂きます。

「いただきまーす!」
みんなで、お汁粉を食べます。

「りこちゃん、お餅は ぼくが代わりに食べるね。」
「うん、こざるちゃん、お願いね。」
こざるちゃんは、りこちゃんのお椀から鏡餅をとって
自分のお椀に入れます。

りこちゃんは、甘いお汁粉があれば、
「おいしいねー」と 嬉しそうに食べます。

「おいしかったね。」
「うん、お汁粉、また作って食べようね。」
りこちゃんも、にこにこ嬉しそうです。

 お汁粉は、やさしい甘さで、寒い時に身も心も暖かくなります。
私たちは、子供の頃から馴染みがありますが、
この甘いスープのような食べ物は、
世界の食べ物の中では、 珍しいかもしれません。

 鏡開きも終わって、お正月も終わりに近づいています。
年賀状のやりとりも、そろそろおしまいでしょう。

 毎年、数人、年賀状が来なくなる人がいます。
りこちゃんの年代になると、珍しくはありません。
りこちゃんと、こざる達は、こちらから 様子をたずねることはしません。
その人が 毎日、元気で穏やかでいてほしいと思っています。

 お正月は、華やかで嬉しくて楽しいけれど、
同時に、少し 寂しさや哀しさも感じます。

 ラジオから、どこか懐かしく、やさしくて、
静かな強さを感じる歌が聴こえてきます。

「呼んでいる 胸のどこか奥で いつも心躍る 夢を見たい」
『千と千尋の神隠し』の主題歌、『いつも何度でも』です。

 りこちゃんも、こざる達も、大好きな曲を 静かに聴いています。

「はじまりの朝の静かな窓   ゼロになるからだ  充たされてゆけ」

新しい年が、ゆっくりゆっくり 進んでいきます。

読んで下さって、どうもありがとうございます。
インフルエンザが大流行しているようですので、
どうぞ皆さま、ご自愛ください。
よい毎日でありますように (^_^)


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