はじめて愛されて、パニック障害になりました。①

大学3年生の9月25日。

あと一週間で3年後期の講義が始まることになんの疑問も抱いていなかった夏休みの終わりに、突然大学に行けなくなりました。

まだ、夏休み中だったので、正しくは体が大学に行くことを拒否したのです。死ぬつもりは微塵もなかったのに当時処方された抗不安薬を多量摂取して。

一番驚いたのは、他の誰でもなく私です。大学3年生の初めから軽度のパニック障害の症状は出ていたものの、大学にもバイトにもサークルにも問題なく行けていたのに。当時の私にとって、体からのSOSなんていう生易しいものではなくて、ガツンと全身に響くような見えない何か、絶対逆らえない何かに抑えつけられたようなそんな感覚でした。

大慌てで休学届けを出し、奨学金の停止申請を出しばたばたと一週間後から休学しました。

本格的な治療が始まって一番最初にカウンセラーに言われたことは

君の彼氏が引き金をひいたんだね

 
その彼氏こそが、はじめて私の全てを愛し、自由を許してくれた唯一の人でした。

シンデレラストーリーでも、精神疾患の指南書でもない完全ノンフィクションの私の軌跡です。誰のためでもなく、私が忘れないために。それでもその過程で誰かをほんの少しでも勇気づけられたらなと思います。

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