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まじ?最高かよ。ドイツでは暑すぎると学校が休みになります:漫画で読むドイツ生活Vol.3【海外行ってみた】

【目次】
1.『暑さ休み』
2.ドイツ人、暑さに弱い問題
3.条例で定められています
4.ドイツ人のメンタリティ
5.21世紀、学校にも会社にも毎日行かない方がいい理由:ちょっぺ〜編集長の編集後記


1. 『暑さ休み』

こんにちは。オーウムラウトです。今回はテーマが「留学中驚いたこと」ということで、ドイツ驚きの『暑さ休み (Hitzefrei) 』についてご紹介します^^


暑さ休みとは言葉通り、「暑すぎるので授業は休みにしましょう」という特別休みのことです。小中単位になると、「今日は暑いので学校自体休みにしましょう」となることも頻繁にあるようです。

私はラッキーなことに、その暑さ休みというものを留学中に経験することができました(^_^)

確かに、ドイツにはエアコンの装備がほとんどないです。しかし、小中高と公立高校で同じくエアコンがない中過ごしてきた私にとっては衝撃以外の何物でもありませんでした・・!

日本のうねるような蒸し暑さの中毎日学校に通い、ただただ台風の警報だけを待ち望んでいる日本の学生が、どれだけこの特別休みを羨ましく思うことでしょうか・・・!

今日はそんな『暑さ休み』について差し迫りたいと思います。


2. ドイツ人、暑さに弱い問題

ドイツは、天気が悪いです。南部であれば夏頃は多少良いですが、基本的には「曇り」または「小雨」です。あまりにも晴れる日が少ないので、「白い空」と私は呼んでいました(笑)

▲8月のドイツ北部ハンブルク

ゆえに、気温も低い日が多いです。私の留学していた街はドイツの北西部に位置していたのですが、2016年初雪はなんと11月初旬でした・・・!緯度の関係上、冬は16時半頃には日が沈みます。気温は毎日0度前後です。

しかしながら、そんな秋冬が1年中続くわけではありません。春になると日が伸びて日没も最終的には22時半頃になり、気温も日本と同じかそれより高くなります。

▲3月後半に描いた漫画

さて、「ドイツ人暑さに弱い問題」。ここからが問題なのです。

夏が・・・・・・来ないのです。いや、厳密に言うと、夏は来ます。半袖で過ごすべき気温にもなります。しかし、そんな夏は6.7月で終了します。なぜか気温がどんどん下がっていきます。

8月であるのにも関わらず、ドイツは20度になります。日本は35度の猛暑でした。また、ドイツは乾燥していて湿気が全くないので体感的ではもっと涼しく感じます。

つまり、ドイツの夏(28度前後)は2ヶ月ほどしか存在しないのです。

※私の1年留学経験によります。

いかがでしょう。「ドイツ人が暑さに弱い理由」に納得、むしろ少し同情したくなるほどになりませんか?


3. 『暑さ休み』条例で定まっています!?

暑さ休みについて、法律では何も定められていません。しかしながら、州ごとの条例によっては定められているところもあるようです。今回は、ドイツ西部に位置するバーデン=ヴュデンベルク州について見ていきたいと思います。

弁護士オフィスのアンドレアス・ツォラーさんのホームページを見てみました。( http://www.schulrecht.rechtsanwalt-zoller.de/hitzefrei-hitzefrei-baden-wuerttemberg.html )

朝10時(最低でも11時)に外にある日陰下の気温が25度以上であるなら、基本的には暑さ休みが適応されなければならない。温度がすぐに下がると考えられる場合をのぞき、多くの場合は集中能力が低下し学習到達できないと予想されるべきである。

午前中で25度以上なんて、日本で考え・・・・るのはやめておきましょう^^

他にも様々なホームページを見てみましたが、基本的に暑さ休みについての権限は校長先生にゆだねられており、特にまだ幼い年齢の小学校生徒に適応されるようです。最低限の決まりとしては、「25度以下であるなら暑さ休みは適応されない」ということみたいです。


4. ドイツ人のメンタリティ

暑さ休みをする大体の目的は、「暑い中で集中力のない勉強をするよりも、エネルギーを蓄えて次の勉強を一生懸命がんばる」ためです。

この特別休みは、ドイツの寒い気候独特の制度である以前にドイツ人のメンタリティにより強く影響を受けています。

『出来るときに出来ることを。
与えられた環境の中で最大の効果を。』

ドイツの平均労働時間に対する経済の回り方がすごい!という称賛はよく聞く話かもしれません。もしかしたら、労働時間だって「ただ長時間働きたくない」だけかもしれないし、暑さ休みは「暑いのが嫌い」なだけかもしれません。

それでも、どんな理由が後ろに隠れていようとも、それをちゃっかりとこなしてしまうドイツ人たちに、そんな彼らのメンタリティに私は魅了させられているのだと改めて気付く、留学生活の一こまなのでした。

※※※

21世紀、学校にも会社にも毎日行かない方がいい理由:ちょっぺ〜編集長の編集後記

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