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息子がレーズンをくれなくなった日

4歳の息子は、朝ご飯の時に
息子が食べているレーズンを1つ、くれます。

息子はレーズンが好きだから、
好きな食べ物を、ひとつ分けてくれるんです。

元々は、幼稚園でEちゃんという子が、
うちの息子に好きなものをいつも、少しくれる。
そこから始まっている、プレゼントの連鎖なのですが。



ところがある日から、
息子がレーズンをくれなくなりました。


実は、私はレーズンがあまり好きではありません。
けど、息子からの心のこもったプレゼント。
ありがたく日々もらっていました。栄養あるし。


ある時、娘が
「お父さん、レーズンあんま好きじゃないよ」
と、息子に。


息子は
「ちゃうで、お父さんレーズン好きやで!」
と。(息子はお友達の影響で、やたら関西弁)


お父さん、レーズン好きかどうか確認されて。
…嘘をつくのは良くない。

「味は、あんまり好きではないかなー」
と、正直に伝えたところ、

息子は
「そうなんや!好きやと思ってた!
 だって、おいしいで!! 皆好きやで!!」


次の日から、息子はレーズンをくれなくなりました。

その代わりに、
「お父さんの食べたいの、一口食べていいで!」
と、こっちの好きなものをくれるようになりました。



とんでもない成長だ…
感動しました、、

相手へのプレゼントの心は変わらず、
その上で。
相手の好きなものを、あげる。


自分が好きな物が、皆が同じく好きなわけではない
自分があげたいものが、相手が欲しいとは限らない
自分の世界で決めつけずに相手を、想うこと…


大人だって、できてないことがある
相手を想えていないこと、沢山ある

相手が求めるものではなくて、
自分が好きなものを、プレゼントしてしまったり

酒好きな人が「遠慮するなー」って
酒を好まない人に、酒を勧めていたり

ダイエット中の人に、
日持ちせず高カロリーな生菓子をお土産にしたり

日頃コーヒーを飲まない人に
上等なコーヒーメーカーをプレゼントしたり…



相手が何を求めているのか
相手は何が好きなのか
相手の状況はどうなのか


相手への「プレゼントの心」があって
その上で
相手の好みや状況、「相手を想う」ことができる


自分が好きなレーズンを、相手にもあげる
まっすぐな、プレゼントの心から

相手の好きなものを、相手にあげる
相手に心の矢印の向いた、プレゼントの心へ。。

4歳の息子に、学ばされました。

いつだって子供は、最も身近な先生です…


自分のこと、自分の世界だけではなくて、
相手を想うこと。

大切にしたい。







ちょっと長くなりますが、
追加で、日頃から教わってる考えを。。


「自分のこと」だけでなく
「相手を想うこと」

そして同じくらい、

「相手や周囲のこと」だけでなく、やっぱり
「自分自身をしっかり想ってあげること」も
大切にしたい

全ては状況次第なので、
こう書くと、矛盾してるって感じるかもですが…


自分を認めて、自分の心が満たされていないと
相手へのプレゼントの心は、湧いてこない

自分の心が乾いていたら
相手の心を潤す水は、湧いてこない

自分を認めて、褒めて、労って。
自分を見てあげて、想いや、心の声を聞いてあげて。
大切にすること。



自分が乾いた、満たされていないままだと
「相手を優先すること」が正しいと決めつけたり

「他人を優先しない」人を、否定し始めたり

「自分のことを考える自分」を、ダメだと思ってしまったり


そんなことはない
そもそもそこに「良い、悪い」は無くて。
誰かの価値観に当てはまるかどうかが、あるだけ。

だから、
条件付きで誰かや自分を認めたり、否定する必要はない
人の価値は、変わらない

誰かに何かを、言われても。
人に何かを、言ってしまったとしても。
もしくは、何も、できなかったとしても。

そんなことで、
人の価値も、自分の価値も、変わらない


だけど。
自分が満たされていなかったり、余裕がないと
感情に流されて、フラットに考えることも
ついつい出来なくなってしまう…


相手へのプレゼントのつもりが、
実は自分を満たすためのプレゼントで、
それは「条件付きで自分を認める」ことになり、
知らずに自分で、自分を苦しめてしまったり…

…難しい
だからこそ、まず自分自身を想うことも
しっかり大切にしたい。


そうしたら、きっと誰かを想うこともできる
自分にしてあげたことと、
同じことを、するだけだから


自分を想うこと、満たすことと、
相手を想いプレゼントする心は、繋がってる

そして「プレゼントの渡し方」の方で、
相手の状況や好み、相手を想うことが大切になる


先人が教えてくれることと、
自分が思い、感じ、考えること。
息子の教えてくれたこと、
実際にやってみせてくれたこと。

心に刻んでいこうと思います。

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