久道秀作

過去には、サラリーマンをやってみたり、会社を創ってみたり…… いまは、起業コンサルっぽ…

久道秀作

過去には、サラリーマンをやってみたり、会社を創ってみたり…… いまは、起業コンサルっぽいこともやりながら、昔作った貯金を食いつぶしつつ、やんわり生きてます。 < Twitter: @KudoShusak >

最近の記事

漫画を描くならSDXL+ControlNet FaceIDは必須かもしれない

最近、またStable diffusionで遊び始めました。 実は、SDXLが出たとき、VRAMが12GB以上ないと遊べないという噂を某サイトで読んで、VRAM 8GBのRTX2070しか持っていない筆者は、かなりガッカリしてしまったのです。 ソフトウェアがフリーで公開されているとはいうものの、つまるところ、文章生成だろうが、画像生成だろうが、生成AIで遊ぼうと思うと、ハードウェアに対してそこそこの金銭的な投資が必要なわけです。結局、AIの民主化だ何だといいながら、札束の投

    • 1キーのキーボードを作ってみる

      前回までの2回で、やりたいことが本当に実現できそうか、インターネットの情報を集めながら確認してきました。 ぼちぼち実際のハードウェアに目を向けていこうと思います。 当面の最終的な大きなゴールとしては、 40%+αサイズのキーボード(キーピッチは19mmぐらいを想定) Bluetooth対応 バックライト付き 目的というか動機としては、机の上を広く使うため、キーボードの専有面積を小さくしたいということ。 また、キー数が少ないので、自分の使いやすいキー配置を見つけるまで

      • 自作キーボードとは、己のマトリックスを築き、自らスキャンすること也

        前回の続きです。 キーボードにたくさんあるスイッチ。マイコンにスイッチの数だけのIOポートはないので、マトリックスを組んでIOピンを減らすという話。電子工作の定番ネタでもあります。 Pro Microを見ると、デジタル入出力に使えるピンが18本。 12本と書いてあるところも見かけますが、公式のチュートリアルを見ると "The Pro Micro's I/O pins -- 18 in all -- are multi-talented." とのことなので、ここは18本と信

        • 自作キーボードにBluetoothとバックライトは必要か?

          一番くだらないのは調査ばかりして結局なにもやらない奴だ。くだらないことばかり考えてないで、思いついたらすぐに始めろ! 起業家界隈でよく言われる話だし、確かにやらないよりはやったほうがいいのだけど、それをわかった上で、今回はちょっと情報収集に時間を割いてみました。 先月のオリジナルキーボードを自作したくなった話の続きです。 MX Keys Miniにあって、HHKB Lite2になかったもの前回の記事の中で、昔はHHKB Lite2を使っていたのだけど、いまはMX Key

        漫画を描くならSDXL+ControlNet FaceIDは必須かもしれない

          Arduinoをもらったらオリジナルキーボードを作りたくなった話

          「トランジスタ技術」(トラ技)という雑誌をご存じでしょうか?買って読んだことはなくても名前ぐらいは皆さんご存じだと思います。 筆者は、高校生から大学生ぐらいにかけて頻繁に買って読んでいたのですが、会社に通い始めて、仕事の内容が少しトラ技の内容と離れてしまったのと、趣味的な興味の方向が、どちらかというとハードウェアよりはソフトウェア寄りになってしまったので、購入する機会もすっかり少なくなってしまいました。 とはいえ、やっぱりトラ技の情報は気になるので𝕏(旧Twitter)で

          Arduinoをもらったらオリジナルキーボードを作りたくなった話

          サム・アルトマン氏は猫が好き?

          2023年11月17日にOpenAIから突然サム・アルトマン氏が解任された一連の騒動は、結局、21日にサム・アルトマン氏がCEOに復帰しアルトマン氏解任を支持した理事が退任し4日余りでスピード解決。 ただし、その間、マイクロソフトのサティア・ナデラCEOが社内にAI研究所を新設し、アルトマン氏に運営を任せると提案、OpenAIの残りの社員にも入社を呼びかけるなど、アルトマン氏獲得に動き、更に、アルトマン氏がOpenAIのCEOに復帰した後、理事の定員は9人に増え、MSも理事

          サム・アルトマン氏は猫が好き?

          テストネット上に時価総額1億6千万円のDAOを作った話

          コミュニティをDAOで運営すると言われても、DAOとはいったいどういうものなのか、具体的にイメージができないのでよくわからないというのが本音のところ。 いろいろ調べていると、Aragonを使えば簡単にDAOが作れてしまうらしい。 しかもテストネット上にも作れるので、無料でお試しが可能というわけです。 DAOっていったい何ができるのか。作って確かめてみました。 DAOとはなにかDAO(ダオ)とは、分散型自立組織(Decentralized Autonomous Orga

          テストネット上に時価総額1億6千万円のDAOを作った話

          web3とは何ぞや?

          2021年の熱狂的なNFTブーム以降、あまり話題に上ってこなくなったweb3。 一時期は、メタバースとブロックチェーンは相性がいいなどといわれて、いろいろごちゃまぜに話題になっていたこともあったのですが、このところChatGPTなど生成AIの影に隠れてしまった印象があります。 ところが最近、知り合いから「NFT売ったりしてるんだって? web3とかブロックチェーンとか教えてくれ」といわれて、ひとまずブロックチェーン界隈の現状を検索したところ、あれ?そうなんだ!とか、え、いまそ

          web3とは何ぞや?

          Pythonで一手詰め詰将棋自動生成プログラムを作る

          実は最近、ふと「あっ、詰将棋のデータがあればいいのに!」と思うことがありました。ただ、ふだんから将棋を研究しているわけでもないので、手元に詰将棋のデータが裸で転がっているなどということがあるはずもなく…… 軽い気持ちで「無いなら作ろうか」と思ったものの、詰将棋を一から考えようとすると結構難しいことがわかりました。 インターネットであれこれ検索しながら、とりあえず一手詰めの詰将棋を自動生成するプログラムを作ってみました。 調査スマホやPC向けの詰将棋アプリはかなり昔からありま

          Pythonで一手詰め詰将棋自動生成プログラムを作る

          アマプラで『ワイルド・スピード』を観た感想をいまごろになって書く(1)

          既に終わってしまったのですが、6月30日まで映画ワイルド・スピード シリーズが、Amazonプライムビデオで追加料金なしで観れたので、これを一気見した感想と、いくつか思い出したことがあるので、それらのことを書き留めておこうと思います。 Amazonプライムビデオで6月30日まで見放題視聴が可能だったのは、1作目『ワイルド・スピード』から、8作目『ワイルド・スピード ICE BREAK』まで。 Amazonのページを開いたときに、たまたま「見放題が終了間近の映画」というリスト

          アマプラで『ワイルド・スピード』を観た感想をいまごろになって書く(1)

          日本語言語モデルのGUIを作ってフェイクニュースを生成!?

          ブルゾンちえみが「35億」って言うだけで面白かったのはいつ頃のことでしたっけ。ギター侍よりは最近のような気がするけど…… 先月17日に、rinnaから、日本語で学習した36億パラメータのGPT言語モデルが公開されました。 1億違い。惜しいですね。なんで35億にしなかったんだろう。当時女子高生だった りんな は、絶対ブルゾンちえみを覚えてるはずなんですけどね。 さて、ここ2、3か月で急にいろんな言語モデル、特に、日本語ネイティブな言語モデルが公開され始めた印象です。 なんか、

          日本語言語モデルのGUIを作ってフェイクニュースを生成!?

          OpenAI GPT APIを用いたAI小説生成環境の作成 ━各種パラメータの調整━

          先月の続きになります。 WebサイトからChatGPTを使うのではなく、APIを使うと、独自開発のシステムに組み込んだり、他のシステムと連携したりできるだけでなく、細かくパラメータを指定することが可能です。 とはいえ、ある程度プロンプトで結果を追い込んでから、細かいパラメータの調整をすればいいやと思い、パラメータのことは後回しにしていたのですが、実際に少しパラメータをいじってみるとかなり結果が変わるので、慌ててドキュメントを読み直しています。 つまり、これまで完全にプロ

          OpenAI GPT APIを用いたAI小説生成環境の作成 ━各種パラメータの調整━

          OpenAI GPT APIを用いたAI小説生成環境の作成 ー生成AI・チャットと小説ー

           前回の続き。現状報告+α になります。小説生成環境はそれなりに機能追加しながら文章生成のテストを繰り返しています。ただ、これなら面白い小説が書けそうだ!というものにはなっておりません。加えて言うなら「面白い」という方向に向かうためには、技術的なブレイクスルーが必要だということが実感としてわかってしました。 考えてみれば当たり前。これまでChatGPTが話題になる以前から、AIで小説を書かせる研究をされてきた方々やサービスを展開されている方々がたくさんおられる中、似たような

          OpenAI GPT APIを用いたAI小説生成環境の作成 ー生成AI・チャットと小説ー

          OpenAI GPT APIを用いたAI小説生成環境の作成(序)

          ChatGPTを使えばどんな文章もどんどん書けるという話題がSNSのタイムラインを埋め尽くしています。 筆者も雑な2万文字程度の起業入門書を半日ほどで書きあげてみたり、 恋愛小説と称した読みにくい文章をダラダラ書いてみたり、 タイムラインに流れる先駆者の方々のお言葉を信じてトライしてみました。 しかし、ほとんどの方が単発のポン出しを何度も試して、たまたまうまくいった例だけを挙げておられるので、そのまま真似をして、ある程度の分量のテキストを作ろうとすると、どうしてもつまず

          OpenAI GPT APIを用いたAI小説生成環境の作成(序)

          ChatGPTで書く恋愛小説 Chapter3

          前回、デイブが語っていた「古代グリークの時代」って、もしかしてインド・グリーク朝のことだったのでしょうか? 一度、デイブからしっかり統計の歴史を習いたいですね。 前回のお話: Chapter3の作り方まずは、前回までと同様に、この章のあらすじから決めていきます。 Chapter3のあらすじ なぜか突然英語で出力されました。 仕方ないので、ここは古参のAI、DeepLに登場願います。 心なしか、今までより凝ったあらすじが出力されたような気がします。OpenAIはアメ

          ChatGPTで書く恋愛小説 Chapter3

          ChatGPTで書く恋愛小説 Chapter2

          前回は、主人公のジョンがクリスに仕事を頼んだらフラれてしまったんですね。仕事を振られたわけではなく、恋愛的な意味でフラれました。 前回のお話: Chapter2の作り方Chapter1のときと同じように、まずはChatGPTにChapter2のあらすじの作成から。 Chapter2のあらすじ Chapter2だけ作ってもらおうと思ったら、何度やってもChapter2で完結しそうなあらすじしか出てこなかったので、前回作った全12章のリストを読ませてみました。 エマが登

          ChatGPTで書く恋愛小説 Chapter2