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自由に巡る空間体験:蔡國強 宇宙遊–〈原初火球〉から始まる

こんにちは

暑い日が続いてます、の最中に台風が近づいています。
なんだかハチャメチャな夏、お盆の時期を迎えようとしているように思えます。


では、お話の方に入っていきますね。

今回は現在、国立新美術館で開催されている企画展『蔡國強 宇宙遊–〈原初火球〉から始まる』を見てきたお話です。

国立新美術館
故 黒川紀章氏の設計

|現代美術家 蔡國強

まずは蔡國強氏の企画展の概要を国立新美術館のサイトより引用したものを添付します▼

現代美術家、蔡國強(ツァイ・グオチャン/さい・こっきょう、1957年生)

1957年末に中国に生まれ育った蔡は、1986年末に日本に移り住み、1995年にアメリカに渡るまでの約9年の間に、火薬を用いた独自のスタイルを開拓しました。
蔡は数十年にわたり、東洋古来の哲学や思想に立脚しつつ、風水や占星術にもつながる宇宙、そして目に見えない世界に魅了されてきました。同時に、そうした果てしない世界への現代的アプローチとしての科学技術への興味や、現代の社会問題への感受性と省察を原動力に制作しています。
蔡の芸術の大きな特徴は、火薬を創造的に用いて作品を生み出してきたことです。神話的で人類学的な壮大な世界観を表明した火薬ドローイングやインスタレーション、屋外爆発イベントなど、スケールの大きな制作は国際的に高く評価されてきました。

ー中略ー

本展覧会「蔡國強 宇宙遊うちゅうゆう ―〈原初火球げんしょかきゅう〉から始まる」は、蔡國強が30年前に発表した展覧会「原初火球」を蔡の芸術における「ビッグバン」の原点と捉え、そして、この爆発を引き起こしたものは何であり、その後今日まで何が起こったかを探求します。

宇宙と見えない世界との対話を主軸に、作家として歩み始めた中国時代、芸術家としての重要な形成期である日本時代、そしてアメリカや世界を舞台に活躍する現在までの創作活動と思考を遡る本展覧会は、宇宙が膨張するかのように拡大してきた蔡の活動をたどる壮大な旅路のような個展です。

国立新美術館サイトより抜粋

現代アーティスト蔡國強氏のことは
実際のところ、ボクは今回の企画展で初めて知りました。
noteで記事にされている方や他のSNSのタイムラインに表示されて、ずっと気になっていた企画展。
というのも、作品も面白そうでしたし、何より展示室そのものがインスタレーションとして空間作品となっているようだったので、体験したい、っていう思いそのままに足を運びました。

|巡る展示空間

蔡國強氏については企画展を通じて、その活動内容や考え方を知ることが出来ます。
ですので、ボクのような初心者でも入りやすいと思いますし、空間体験も楽しめます。

そこで、展示空間で面白かったところをボクなりの視点でお話させていただきます。

まず展示室には順路を作る壁面がありません。

大きく開けた空間に、蔡氏の作品が配置され周りの壁に沿って作者のこれまでの活動記録を時系列で展示されています。

作品が仕切りとなり道を作っている

で、開けた空間に配置されてる作品は、屏風型のドローイング作品とLEDネオンの作品、それら2つのインスタレーション作品。

訪れた人は壁に沿って蔡氏の創作活動を見ている人、または展示空間に配置された核なる作品を目指して方々に散って行きます。

そう、この企画展の特徴は決まった順路はほぼ無いということです。
自由に会場を巡ることが出来ます。

そこが面白いところの一つ。

作品の道を抜けると色々な場所に抜ける

そしてボク的に面白いと思ったのが、

屏風型の作品群、LEDの作品群、それぞれが作品でありつつも、、を作っている点です。

つまり、大きく開けた展示空間に仕切りの役割りをしているということに気づきます。
ですので、それぞれの作品で完結出来るインスタレーション作品でありつつも、繋がりを保っているため展示室全体が空間作品として成立しています。

ネオン作品の間を巡ってるといつの間にか没入している

建具的な(日本的な)発想の空間なので、とても興味深い体験をさせてもらいました。

蔡氏のことは詳しくお話出来ないですが、
従来の順路に従って鑑賞する展覧会とは異なり、自由に巡る鑑賞は体験型ならではの面白みだと思います。

一筆書きの作品
圧巻です。

8月21日までとなっておりますので、興味のある方はぜひ体験してみはいかがでしょうか。

ということで
今回はこの辺りで失礼します。

ここまでお付き合いくださりありがとうございました。

ではまた


カガミに反射され、展示台に文字が写り込む



▼いわきとの繋がりを紹介する展示もありました。



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