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反発からの卒業

問題への対応


自分にとって不都合な状況が生じた時、

その状況に反発したり、
見て見ぬふりをしようとするのは、
適切な反応ではありません。

一時的にその状況を脱することができても、
似たような状況や、より複雑な課題が再び現れた際、
同じように対処することは難しいでしょう。

できたとして、何度も同じ問題が起きることになります。


問題に対して反発したり、逃避したりすることは、
一時的には有効ですが、
長期的に見ると好ましくありません。


では、不都合な状況に対して、
私たちはどのような態度をとるべきなのでしょうか?


成長する。気にならないほどに


同じかそれ以上の難易度の問題が生じた場合、

反発や逃避など、その場しのぎの選択をするのではなく、
自身をレベルアップさせることに意識を向けましょう。

例えば、

職場で、そりの合わない人間がいるとして、

陰口を言ったり、本人を攻撃したり、
相手を辞めさせようとしたり、自分が辞めることによって、

状況を解消しようとすることは、
反発や逃避に当たり一時的な対処になります。

一時は良くても、
また相手の人間がが変わり、同じ問題が起きることになります。

自分の思考が変わっていないので、
同じ問題を何度でも引き起こすのです。


これは、ミスのある書類を何枚も印刷しているようなものです。

元のデータを修正しない限り、出力される書類の内容は変わりません。

必死に出てきた書類に、手書きで修正を施しても、
またミスのある書類が出力されてきます。


不都合な状況があった場合、

その状況を分析して、

何がその状況を作っているか?
自分は何を変えたらその状況を克服できるか?

特定しましょう。

例えば、
職場のそりの合わない人は、
何を考えているのか?
どういった価値観を持っているか?

また、自分はそれに対して、
なぜ不快感を感じているのか?

を明らかにしてみるのです。

例えば、
相手が無駄な残業を要求してくると感じる場合、

相手はなぜそれを必要と考えているのか?
「時間が有限である」ということに関してどのような意見を持っているか?
また、何も考えていないのか?

自分は断ればいいのではないか?
なぜ、断ることに抵抗があるのか?

といった具合です。

すると、
相手はこのような価値観だから、
行っても仕方ない。

自分はこういう風に付き合おうと戦略を立てることができます。

例えば、
相手は仕事は長くするほうが良いと考えていて、
一日はすべて仕事のために使うのが当然だという価値観の持ち主なら、
あなたが定時に帰ろうとすることを良く思うはずがありません。

しかし、あなたの人生・時間はあなたの物ですから、
全て相手の言うとおりにする必要はありません。

相手を理解し、状況を克服する必要があります。

残業をせずとも、自分の仕事を終わらせる。
時間を考えて、仕事をむやみに拾いすぎないようにする。

これらのコントロールが必要です。

また、人より早く上がることは悪いことではありません。
業務をこなせば何も問題はないはずです。

にもかかわらず、周りと違う行動をとることに抵抗があるとしたら、
なんでもみんなと一緒にしないといけない。
という勘違いが基になっているのかもしれません。

まず自分を尊重しましょう。
そうすることで心の余裕が生まれ、
他人を尊重することができます。

それと、
あなたが自分のことで頭がいっぱいのように、
人も自分のことで頭がいっぱいです。

あなたが何をしようとあまり気にしている人はいません。

もし、あなたのことばかり気にかけている人がいるとしたら、
相当な暇人で、自己実現や向上に意識が向いていないでしょうから。
関わる必要のない、とるに足らない人間と思いましょう。

少々言葉が過ぎましたが、
ここで言いたいことは、

自分の置かれている状況を、俯瞰してみることです。

自分と相手の立場を、高い視点から見て分析することで、
このような場合はこうしよう。

自分はこういう好みや特性があるから、
事前にそれに準じた状況を作ろう。

などと戦略的な行動をとることができます。

このような思考で、
不都合な状況をとらえた場合、

不快な相手よりも、不快になっている自分よりも、
高い位置に向上し、
成長していることになります。

成長してしまえば、
かつての不都合な状況は、もはや何の問題でもありません、


不都合な状況が現れたら、
成長するいい機会ととらえ、
状況を分析することに意識を向けましょう。

大人と幼稚園児の間では喧嘩は生じません。

喧嘩するのは幼稚園児同士です。



問題に反発するのではなく、
問題を問題とさえ思わないレベルまで、
自分自身を成長させることが重要です。

反発を卒業しましょう。


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