『サピエンス全史』を読んでみよう!第3部人類の統一編後半の振り返りだよ!

さて、4月20日(土)は『サピエンス全史』第3部人類の統一の後半の読書会でした!

章でいうと第12章宗教という超人間的な秩序、第13章歴史の必然と謎めいた選択ですね!

いよいよ下巻に入ったので、『サピエンス全史』の読書会も後半戦ですね!

あと、今回は初参加の人がいらっしゃったのがうれしかったですね!

 

初めてで緊張されたとのことですが、この読書会はアットホームな雰囲気でやっているので初見さんでも安心して参加できますよ!

 

さて、今回読んだ第12章、第13章は第3部の後半なので、当然第3部の前半で何を言っていたか確認する必要がありますよね。

ということで、第3部の前半を確認したい人は以下のリンクから軽く復習しましょう!

https://ameblo.jp/akushiroreshi/entry-12447718737.html

 

さて、第3部では人類の歴史が統一に向かっており、それを読み解くキーワードは「貨幣」、「帝国」、「宗教」であるとハラリさんは言っているんですな。

んで、今回は「宗教」をメインに扱いました。

 

宗教というと怪しい、ヤバそう、何か近づきがたそうといったイメージを人によってはもっているかと思います。また、自分と信仰の違う人に怪しい勧誘を無理やって、ときには汚いことも、暴力もじさないといったかなりネガティブなイメージも宗教に持っているかもしれません。

まあ、そういう面はあるかもしれませんよね。実際、宗教が原因で命が失われたりしてますからね。

 

けど、宗教に関して、『サピエンス全史』ではこう言っています。

 

「今日、宗教は差別や意見の相違、不統一の根源と見なされることが多い。だがじつは、貨幣や帝国と並んで、宗教もこれまでずっと、人類を統一する三つの要素の一つだったのだ。社会秩序とヒエラルキーはすべて想像上のものだから、みな脆弱であり、社会が大きくなればなるほど、さらに脆くなる。宗教は担ってきたきわめて重要な歴史的役割は、こうした脆弱な構造に超人間的な正当性を与えることだ。」(p10)

 

宗教は脆弱で創造上のものにすぎない秩序に正当性を与えて、人々をまとめるのに役立ったと言っているんですね。

 

この辺の話は上巻で扱った認知革命の話ともつながってきますね。人類の進歩は虚構を扱えたからという話ですね。

 

人類の統一に役立った宗教ですが、どういう風に発生し、機能を果たしてきたのでしょうか。

 

そのことを確認するために、僕の補足を入れつつ、アニミズム、多神教、一神教、仏教など各宗教の特徴、歴史を見ていきました。

 

ここで面白かったのは、一神教たるキリスト教の中に多神教の影響がけっこう入っているという話ではないでしょうかね。

 

歴史上のいわゆる宗教を確認したあとは、近代で機能をはたしている宗教を見ていきました!

近代の宗教は中々ハードですよ。というのも、『サピエンス全史』はこう言っています。

 

「自然法則の宗教も考慮に入れれば、近代は強烈な宗教的熱情や前例のない宣教活動、史上最も残虐な戦争の時代」(p32)

 

なんともえげつないですね。そして、このような宗教の例として主に自由主義、社会主義、ナチズムを扱いました。

これらの宗教の特徴はどれも人間至上主義ということでしたね。

 

「人間」?と思われる人もいるかもしれません。人間は人間だろう、何がそんなすごい話なんだ。いやいや、この辺の話は今もホットなんですよ。

読書会では最近のAIや遺伝子の議論と絡めてこの辺の話をしました。また、この辺の議論はハラリさんの『ホモ・デウス』の話にもつながっていくことを確認しました。

 

さて、次は第13章で歴史の確認しました。

 

歴史に関して、『サピエンス全史』では挑発的にこんなことを言っていました。

 

「歴史学者はあれこれ推測できるが、確実なことは何も言えない。」(p44)

 

いやはや煽ってますな。

 

歴史学者がいえるのは歴史はどのように進んだかのであって、なぜこうなったのかは言えないとのこと。

 

僕らの時代から見ると当たり前に思えることでも、歴史の変化が起こったその時点だとなんでこいつが後にこんな影響をもったんじゃっていうのはよくある話だそうです。

 

例えば、今でこそ世界宗教であるキリスト教も最初はマイノリティーにすぎなかったなんて話が紹介されていましたね。

 

歴史はその当時を生きている人は案外明確に捉えていないのが鉄則みたいですよ。

 

歴史は単純に進歩しているわけじゃないだってことは、『サピエンス全史』の随所で気づかされているかと思います。

 

歴史の一筋縄ではいかない可能性の多さに驚いていきましょう!

 

「未来を知るためではなく、視野を拡げ、現在の私たちの状況は自然なものでも必然的なものでもなく、したがって私たちの前には、想像しているよりもずっと多くの可能性があることを理解するため」(p48)

 

『サピエンス全史』やっぱ中々面白いですね。

 

次回の読書会は5月18日(土)13時30分からです。いよいよ第4部科学革命です!

 

14章から16章を読んでいきます!

 

参加希望者は以下のリンクから参加のほどお願いします!
https://bookmeter.com/events/my

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