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林檎の森の狼たちよ

 

 

 日中、痛覚が繋がっていなかった。
 何を見ても、何を触っても、何も浮かばない自分がいる。
 あ、猫は見ててかわいかったかも。

 でもそれ以外は、何も感じていない自分があるっていう自覚だけ。

 自分のどうしようもなさとかは全部誰かのせいにして、責任から逃れたいな。
 
 そう思って町を散歩していた時、わたしの目の前を群れの狼たちが過ぎていった。

 怖くなって物陰に隠れた。そして彼らを見た。 

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