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風景を見る癖【新人読書日記/毎日20頁を】(75)

『歌川広重の声を聴く』、161〜180頁、読了です。

第8章では、僧侶であった十方庵敬順の眼で見た耕地・広野が、広重とどのように違うのか、議論されています。敬順の場合、農村の営みに対して「面白い」「珍しい」といった言葉の表現が多く使われているのに対し、広重の場合は、「風雅」といったコメントが多いそうです。僧侶と絵師、違う経歴で育った違う目で見る風景はそれぞれです。個人的には、遠くから山の頂上を眺めるとき、いつも、山の上にポツンとある木のシルエットを巨人のシーシュポスだと想像する癖があります。


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