野本響子@文筆家&編集者・在マレーシア
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私たちは、少しだけはみ出している
このnote, 最近は「少しだけマジョリティからはみ出した人の逃げ場」なのかなって思うようになりました。
今日は2021年の所信表明です。
育児雑誌が苦手でした子どもがまだいなかった頃、「子ども産むのってどんな感じだろう」と思って、育児雑誌を手に取ったんです。
カラフルなキャラクターがたくさんいて、
ハートや星マークがついてて、
「じぃじやばぁば」みたいな赤ちゃん言葉が出てきます。
でで
「バカにされずに育つ」環境がなぜ重要なのか
ある専業主婦の知人。
「ブランクはあるけど、そろそろ働きたい」というのです。
「今は人手不足だし、飲食でも販売でもよりどりみどりでは」と言ったら、
「(一流企業に勤めている)夫にバカにされるから、きちんとした企業の正社員がいいのです」と。
そんなわけで、なかなか就職活動がうまくいかない。
ブランクのある人を正社員でいきなり雇うのは、企業側もリスクがあるから、まあそうだよね、と思うのですが。
どうやらほとんどのことに再現性がない。うまくいったのは「たまたま」いい場所にいたからかも
最近、老害という言葉をあっちこっちで聞くようになりました。
団塊世代が豊かに過ごせたのは、個人の努力や能力ではなく、「たまたま」いい時期に生まれたから、という言説です。
日本が80年代にうまく行ったのも、「たまたま」歴史の巡り合わせで運が回ってきたとも言える。
そういえば、私がパソコン雑誌にいたときは日本の家電メーカーが元気で「緻密な半導体は日本が得意なんだな」と思い込んでたけど、今台湾、中国
育児書は一冊にしておいた方が良い理由(育児情報多すぎ問題)
こんにちは。
妊娠した頃、当時尊敬していた上司に「育児書は一冊だけにしておけよ」とアドバイスをもらいました。
そこで私は友人が勧めてくれた「定本・育児の百科」と言う古い本を購入し、それ以外は基本見ないことにしました。
たまひよなどの育児雑誌も読んでません。私は雑誌編集者でしたが、雑誌って基本的にいうことが一貫しないのです。雑誌は外から見ると1つに見えますが、実は編集者もライターも流動しており
大学院のコアコースがあと残り2科目になりました
ようやく大学院のコアコースの終わりが見えてきました。
相変わらず亀のような歩みですが、今日は最近、どんなことをやっているかを書いてみます。
9つの必須科目のうち7つの単位が終了私が学んでいるUniversity of the Peopleは、米国のオンライン大学です。私はここで、大学院生として、2022年11月から学んでいます。ちょうど1年半ほど経ったところです。
1学期に1つしか講義を取っ
偶然に従って生きてたら、晴耕雨読の生活になった
本日は短いコラムというか、近況報告です。
義父母の家が空き家になり、夫の母の介護の手続き上、仕方なく住み始めて1年。
この間、本当にいろいろありました。
一戸建てに住んだら、庭をやらねばならない件住んでまずやったのは、大規模な片付けです。
何ヶ月もかけて片付けに専念し、ゴミ捨て場を往復。一軒家はゴミが捨てられる日が決まっているため、毎日、ゴミのパンフレットを熟読。
大量にあった荷物を捨てま
あんまり、「人を神格化」しないほうがいいと思う
本日は短いコラムです。
日本のメディアを見ていて、かなり気になること。
それは、才能のある人が現れると、ものすごい勢いで持ち上げる傾向です。
持ち物から交友関係から何もかもを調べ上げて、絶賛一色です。
まるで完璧な人間が存在しているかのようです。
なのに、大体において、時間がたって、多少の綻び(本当に些細なことだったり)が見えてくると、一斉に叩き出すんです。
オセロがパーっと黒になるみた
親の実家どうする? 海外住みだった我が家、4つの選択肢を全部考えた話
40代、50代あたりの人と話していると良く出てくるのが、親が住まなくなった後の家をどうする? という問題です。
家は放置しておくとあっという間に荒れるーーとよく言います。
そして親の不調は突然やってきたりするので、実家をどうするか? の判断も割とすぐにしなくてはなりません。
親の空き家をどうするか。一般的には以下の4つが考えられます。
1)空き家にしておいて、時々管理する
2)賃貸に出す
3
「人生が変わる魔法の何か」を探し求めてしまうあなたへ
本日は、なんかいいことないかなぁ……とネットをつい彷徨ってしまうあなたへ送ります。
なんか疲れたな。
ここじゃないどこかに行きたい。
無意味にネットサーフィンしてしまうとき、ひとは刺激を求めているのかもしれません。
日本語の世界には、「ここじゃないどこか」への入り口が溢れています。
電車に乗ると、山ほどの広告が目に入ってきて。
○日であなたが変わる! ○日で仕事ができる人に!とか、本当の自分
「発信したいことがなくても、発信を続ける人々」が増えて世の中はどうなったか
相変わらず、私の文章が読まれません、音声配信が聴かれません、動画が見られませんーーあちこちでそんな話が聞こえてきます。
おそらく、発信業があまりにメジャーになりすぎたってことでしょう。中でも文章は発信したい人が圧倒的に多いのです。
今日は、私がこの20年くらいに見てきたことの仮説と思考の経過です。
「ブログは儲かるらしい」に人々が参入しておきたことこの間、じわじわ起きたことは、「儲かる」に大
中国発のグローバル企業が世界を席巻する時代
大学に入って一人暮らしを始めた長男が電話してきて、「Sheinの服が欲しいんだけど」と言い出したのです。
Shein(シーイン)は中国発のファストファッション。米国で大変な人気らしく、ユニクロの時価総額を超えたり訴訟されたりで有名になりました。
2021年に日本にも進出し、特にZ世代に人気らしい。
長男の中国やマレーシア、ドバイの友達の間でも流行っているとか。
覗いてみると、あまりの安さに言
なぜ会社員は辛いのか。日本で「会社員脱出」系コンテンツが鉄板である理由
こんにちは。
インターネットの登場で個人発信が増加しました。
それとともに激増しているコンテンツ、それが、「会社員脱出」「脱サラ」系のコンテンツです。
なぜ「会社員脱出」コンテンツがこうも人気なのか私のVoicyのリスナーを分析しても、多くが都市在住の会社員であることがわかっています。そして時間も圧倒的に、通勤時間の視聴が多いです。
noteは残念ながら、そこまでのアナリティクスが公開されてま
「あれ、学校ってこんなに厳しかったっけ?」今の子どもが受けている教育は「昔よりずっと厳しい」その理由は意外なところにあった
最近子どもを学校(公立・私立問わず)に入れた方が異口同音に言われること。
それは「今の学校ってこんなに厳しいんだ」ということです。
私の子供の頃も、ちょうど「現代化カリキュラム」で授業時間が増えた時期だったのですが、昨今では、どの学校でもドリルや計算カードが義務化され、機械的な学習が増えており、「あれ、学校ってこんなに厳しかったっけ?」となった保護者の方も多いのでは?
調べてみると、日本の教