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エッセイ 「秋の東京散策」

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秋の東京散策
本郷界隈〜大手町を散歩してみました。

本郷界隈 〜 樋口一葉 旧居趾

山手線の本郷三丁目で降りると
北に東京大学を臨み
南に神保町古書店街が建ち並ぶ。

東京大学本郷キャンバス周辺

秋と言っても、十月半ば
赤レンガ沿いのイチョウ並木は
青々としています。

高層ビルが立ち並ぶ都心と
違う趣きのレンガ造りの並木道は
いつまでも在り続けてほしいですね。

東京大学から坂の多い街並みがあり、
明治〜大正期の文豪たちの旧居趾
または終焉の地があります。

菊坂にある文人マップ

偉大な作品を紡ぎ出した作家たち
石川啄木、宮沢賢治、樋口一葉etc

菊坂にある樋口一葉の旧居趾に
立ち寄ってみました。

樋口一葉 旧居趾


嗚呼、なんとレトロな風情でせう!

近代化した都心の喧騒から離れて
ここには静かな時間が流れていました。

文章を嗜む者にとって聖地巡礼でもあり、
近代文学の草莽の士たちの息遣いが
聴こえてくるようです。




靖国神社 〜 《花神》大村益次郎


水道橋から九段下の靖国神社へ参拝に

靖国神社

大鳥居から真っ直ぐに進むと
大村益次郎像があります。

司馬遼太郎さんの「花神かしん
小生の愛読書でした。

大村益次郎は近代化へと
大きく推し進めた功労者です。

その精密機械とも称された軍事の才は、
まさに、神算鬼謀の人であります。

あたかも時代の求めに応じるようにして
彗星の如く現れたこの男は、
日本全土に革命の花粉を撒き散らすと
その役目を終えたかのように
静かに歴史の舞台から去っていった。
                  
    司馬遼太郎 「花神」より
大村益次郎像

合掌__




江戸城本丸趾 

家康が秀吉に関東移封を命じた1590年
当時の江戸は
葦の生い茂る低湿地帯がどこまでも広がり、
わずかに寒村・寒漁村が点在するだけの
未開の地であった__ 。


徳川幕府は260年もの長きに渡り、
日本の政の中心でありました。

ここでは過去のエッセイを紹介します。

かつての本丸から眺める風景は
近代化された高層ビルが建ち並ぶ中で
緑のオアシスのようでありました。

江戸城本丸趾からの風景


時代の流れを今の家康公には
どのように映るのでしょうか?

秋の風に吹かれて
たっぷり3時間近く散歩を満喫出来ました。

長文お読み頂きありがとうございます。

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photograph by Seiji Lakefield

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