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涙もろくなったのは情緒不安定だから?いやいやそれは歳のせいだな・・。

2024年1月27日。
以前の日記にyoutubeやアマプラばかり見ていると書いたことがあったが、
これじゃいかんと思いつつ、その後も日に2時間あまりを鑑賞に費やしていた。何をやっているんだ・・。
そんなある日、忽然とfire スティック TVが姿を消した。
年末のことだ。
遊びに来た長男が私とは違う視点で大捜索してくれたが、それでも発見できず。
実はツッコミ担当だったfireスティックからの、「いい加減にしろ!君とはもうやってられんわ!」のメッセージなのだろうか。

故に今は、週に2、3回手持ちのDVDを鑑賞する日々。いやー映画っていいもんですね。(どこかで聞いたぞ、このセリフ)
昨夜は「ニュー・シネマ・パラダイス」を観たのだが、年々嗚咽のタイミングが早まり、とうとう今回はオープニングの ’ 海の見える窓にかかったカーテンのシーン ’ で感極まった。まだ何も始まってな〜い!それどころか、まだ誰も出てきてな〜〜い!!
でもね、バックに流れるエンニオ・モリコーネの曲が堪らんのですよ。
次に観る時は、DVDをプレーヤーに挿入した途端泣く勢いだな。

オニババ作のオニグラ。
昔は玉ねぎから作っていたが、独り身の今は「炒め玉ねぎ」という文明の力に頼る。
なのでDVD鑑賞とは違い、涙は出なくなった。

皆がルーシー・M・モンゴメリーの赤毛のアンを「素敵」と言っていた頃、「思い込みの激しい情緒不安定な女だ」と、もやっとしていた私。今で言う「メンヘラ女」だと思っていた。付き合う親友のダイアナは包容力ありすぎ。いったい人生何週目だ?と。
そんな私が今じゃどうだ。
歩道でうろつく雀を見ても、電車の中で泣く赤ちゃんを見ても、ビルの窓に映る夕陽を見ても、ダイソンの吸ったゴミが予想以上に大量でも、なんでもかんでも「かわいい!!」「きれい!!」「すごい!!」「感動!!」のメンヘラ大放出、赤毛ならぬ白毛のアンだ。気味が悪いね。
歳を重ねると涙脆くなるというがまさかここまでとは。
このままでいったら「泣き女」を生業として、アジア、ヨーロッパ、中東を股にかけて大活躍間違いなしだ。
思いがけない天職が見つかった。


子供の頃や若い頃には当たり前だと思っていたことも、今思えばその後ろ側に多くの人たちの愛情や優しさがあって、それに守られていたんだと感じる。「なんて幸せ者なんだ」「ありがたいな」と、感謝せずにはいられない。
「小さな頃は神様がいて 不思議に夢を叶えてくれた」
1974年にリリースされた「やさしさに包まれたなら」の歌詞を今更ながら痛感している。20歳の頃にこの曲を発表した松任谷由実も、いったい人生何週目だよ。

そんな当たり前のことに気がつくまでに、私は半世紀を要した。
今振り返ると自分の過去がとても眩しく輝いて見える。人からもらった宝物をたくさん抱えていたことに気がついたから。
ニュー・シネマ・パラダイスの主人公「トト」に、そんな自分が重なるのだ。

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