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おうち時間×フェアトレードのすすめ #世界フェアトレードデー


こんにちは🕊

毎年5月の第2土曜日は、世界フェアトレードデー
世界でフェアトレードについて考えたり、盛り上げたりするための日です。

フェアトレードとは
「一般的な貿易では、発展途上国の原材料が加工された商品として先進国の消費者の手に渡るまでに大手商社や下請け企業が何重にも介在し、売上金のうち生産者の手元に入るのはごくわずかだ。多くの場合、生産者が劣悪な労働環境の中で何十時間も働いて完成した成果物を、消費者である先進国の人間が非常に安い価格で購入する、といういわゆる「アンフェアトレード」が当たり前のように行われているこのような不公平な状況を少しでも改善するために導入されたのがフェアトレードだ。生産者とその原料を利用する企業が直接的なパートナーシップを結び、国際フェアトレード基準(Fairtrade Standards)で定められた貿易基準に沿って取引することで、労働に値する妥当な収入を生産者に還元する、搾取を前提としない貿易である」
出典: 「フェアトレードは「社会貢献」?そのイメージはどこから来る?


上記の説明にもあるように、ある商品がフェアトレードかどうかを判断する一つの基準として、国際フェアトレード基準や認証マークなどがあります。
ですが今回は、生産者に対して正当なな対価を払うこと、あるいは現状の「アンフェアなトレード」を生み出している構造を変えようとするための動きを広くフェアトレードと考えることにします。


例年、世界フェアトレードデーに合わせて、日本や世界でさまざまなイベントが開催されています。
ところが今年は新型コロナウイルスの影響で、中止や延期が相次いでいます。


ですが後で詳しく述べるように、パンデミックのいまこそ、フェアトレードについて考えることはとても重要です。
そこで今年は、誰でも気軽におうちでできるフェアトレードに関する4つのことをご提案。筆者自身の実践経験をもとに、シェアいたします。


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なぜ、いまフェアトレードなのか

パンデミックのいまこそ、フェアトレードについて改めて考える必要があると筆者は考えています。

アジアやラテンアメリカなどで現在、新型コロナウイルスの影響で、ものづくりに関わる多くの労働者が解雇されたり、仕事を減らされたりしている状態にあるとのこと。
ブルームバーグの記事によると、バングラデシュでは3月末の時点で11.5兆ドル(約160兆円)分に匹敵する商品の注文のキャンセルが発生しているとのこと。その影響は、労働者1,000人以上に及ぶそうです。


さらに大手ブランドの中には、下請けとの契約時に「不可抗力事項」を入れている場合があります。
今回のように予期せぬ事態が起きた際、生産された商品を買い取ることができなくても、企業側が責任を追わなくてよいようになっているそうです。

この結果、工場で働く労働者が洋服を作っても、その対価としての賃金を得ることができないという事態が起きています。

パンデミック以前からあった、工場で洋服を作っているような弱い立場にある人たちが守られていない構造。
それが現在、労働者たちに更なる追いうちをかけている状態です。


一方の日本でも、おうち時間が続いている人も少なくないはず。
わたしたちはこうした問題に対していま、何ができるのでしょうか。


1. フェアトレード商品をお買いもの

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消費者の力、大きいです。
わたしたちがフェアトレード商品を買うことで、「作った人にきちんとお金を払っている商品を求めている」というアピールに。

実際に消費者からの後押しもあり、パタゴニアやグッチなど世界的に有名なブランドも近年、労働環境や地球への影響に配慮する方向へシフトしています。


実店舗に行くのが難しいという方も、オンラインストアで購入可能。物流を続けてくれる人に感謝しながら、お買い物をしたいですね。

ピープルツリーは、フェアトレードのお洋服や雑貨、食品などを扱うブランド。どの商品もとてもおしゃれで、気分がハッピーになります。
冬限定で販売しているチョコレートが、筆者はだいすきです。

フェアトレード商品を専門に扱うお店としては、他に第三世界ショップが運営するAsante sana (楽天市場) などもあります。


パタゴニアも、労働者や地球の環境への配慮を徹底していることで有名。


テレワークのおともに、フェアトレードのコーヒーや紅茶もおすすめ。
お誕生日やちょっとしたお礼など、フェアトレード商品のギフトも素敵ですね。


2. フェアトレード商品でおうちピクニック

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長く続くおうち時間。
せっかくなので、ベランダなどでフェアトレードのお菓子や飲み物を囲んでピクニックはいかがでしょうか。

ピープルツリーや第三世界ショップなどのオンラインストアでは、バリエーション豊かなお菓子や調味料などを扱っています。
少しずついろいろ試してみるのも楽しそうです。

フェアトレードというと、コーヒーやバナナ、チョコレートなどを想像される方もいらっしゃるかもしれません。
ですが実は、スナックやヘルシーなドライフルーツなどもあります。
Zoom飲み会のおともにもおすすめです。


ちなみに筆者は、社会問題などについて気軽に話すことのあまりないような友人とピクニックなどをする際にも、よくフェアトレード商品を持って行きます。
食べ物は、話のきっかけにもってこい。仮に商品の話にならなくても「フェアトレード商品の消費になっているから良いかな」と、気軽な気持ちでアクションを起こせます。


3. おうちで手作りしてみる

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刺繍や雑貨作りなど、おうち時間でハンドメイドに挑戦するのも良いですね。
お子さまと、あるいはご家族でご一緒に、というのも楽しそう。

こちらは直接、生産者と関わるというものではありません。ですが自分で作ってみると、いかに普段当たり前のように使っている日用品を作るのが大変なのかを改めて実感できます

筆者も実際に刺繍をやっているのですが、やる度に生産者の人たちへの感謝の気持ちが湧いてきます。同時に、自分の持っているものを大切に使おうと痛感。
大変な日々ですが、丁寧に手作りすることで、ピースフルな心を取り戻すこともできそうです。

ピープルツリーでは、おうちでできるマスクの作り方も紹介しています。


4. 映画を通して学ぶ

フェアトレードについて扱った映画やドキュメンタリー、たくさんあります。
コーヒー産業の現状に迫った「おいしいコーヒーの真実」のほか、ファッションの裏側を描いた「ザ・トゥルーコスト 〜ファストファッション 真の代償〜」が有名です。

また現在、オンラインの「仮設の映画館」で、環境に優しい商品の実態を暴く映画『グリーン・ライ 〜エコの嘘〜』も鑑賞可能。

売り上げが劇場公開同様、劇場と配給で半分ずつ分配されるため、新型コロナの影響を受けている映画産業にも貢献できそうです。

個人的には映画を観るなら、アップリンク・クラウドもおすすめです。

こちらも新型コロナ感染拡大で休業を余儀なくされたミニシアター、アップリンクの支援につながります。
『おいしいコーヒーの真実』を含む60本の映画が、3ヶ月2,980円で見放題です。


参考


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いかがでしたでしょうか。
特に首都圏などではまだおうち時間が続きそうですから、何か参考になることがあれば嬉しいです。

ちなみにフェアトレードの話をすると、「日本にも格差があるではないか」という声を耳にすることがあります。
特に新型コロナウイルスの流行がが日本でも続くいま、しわ寄せが社会の弱い立場の人にいっていることは明らかでしょう。

ですが、これらの問題はすべてつながっていると筆者は考えています。

そもそも「フェアトレードが経済的に余裕のある人のためのもの」という認識や実態があるのであれば、それ自体が一つの問題です。
もちろん(自分も含め)社会的に恵まれている立場の人が、それに見合う社会的な責任を果たすことは必要だと思います。
一方で「なぜフェアトレードのものを買うのが難しいのか」ということを考えた時に、経済的貧困・格差なのか、教育なのか、あるいは大量消費を前提とした社会なのか、その背景にあるいわゆる「先進国」や「買う側」の構造が見えてくるのではないかと思います。

筆者の中でも考えがまとまっておらず、言葉足らずのところもあり恐縮ですが、それらもすべて含め、フェアトレードについて考え、変えていかなければならないはずです。


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