「四姉妹」といえば、小説や映画や漫画なんかにも時折出てくる、なにやら麗し気な設定。
私はやっぱり子どもの頃読んだ「若草物語」が一番に思い浮かびます。

そして、私は、姉二人、妹一人に囲まれた四姉妹の三女です。
いいですよね、四姉妹ってこの響き。

四姉妹というのは、実は師匠のもとに通う姉弟子、妹弟子のこと。
言うなれば「能面師四姉妹」でしょうか。

これが見事に性格バラバラ、個性豊かな四人です。
私達四姉妹の共通点は、能面師の道を選んだということ。

そんな私達四人をちょっとご紹介。

長女は、クールなしっかり者。
空間デザインの仕事から、一念発起して能面師の道へ。
仕上がりの端正な顔立ちに仕事の丁寧さが表れています。

次女は、幼い頃から神楽などの郷土芸能好きが高じて能面師の道へ。
独立心旺盛で、自分の教室を持って生徒さんに教えています。
仕事の早さに定評あり。情熱あふれる勢いのある作品。

四女は、まだ20代。みんなに可愛がられるおっとりさん。
こだわり屋で彼女の集中力には目をみはるものがあります。
都会の喧騒を離れ、自然に囲まれた薬草園で働きながら、面を打っています。

三女の私はというと、師匠を取材したのがきっかけで能面打ちを始めました。女面の表情変化に魅せられ、女面を専門にやっています。伝統的な能面のほかに、創作面や、能面を用いた現代アートも手掛け、新しい道を開拓しています。

そして、そんな私達四人を見守り導いてくれている我らが師。能面師としても、師匠としても、とっても魅力的で、我ら四姉妹はそんな師匠を慕って集まったともいえるでしょう。

この秋に師匠と四姉妹の5人で能面展を東京で開催いたします。

これまでも、教室の一門みんなで京都や東京で開催してきましたが、この5人でというのは初の試み。

東京駅徒歩3分の田中八重洲画廊にて開催します。
全国どこからでも来やすい好立地（！）ですので、ぜひ皆様に足を運んでいただけたら嬉しいです。

能面展に向けて、現在展示作品を鋭意作成中です。
どうぞよろしくお願いいたします。