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言語レベルを同じくすること


人と話すとき、特に上司と話すとき。


同じ日本語のはずなのに、なぜかコトバが通じないと思うことがある。


それはきっと、その人が生きてきた過程の中で培われた言語のイメージがあったり、そもそもその言語に触れたことがなかったり、理由はさまざまだと思う。



あと、同じ年代でも、先日こんなことがあった。

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生まれも育ちも同じ土地のAさんと、転勤族だったBさんの会話

A「Bさん、地元どちらですか?」
B「んー(しばらく考える)。まぁ、長かったのは岐阜ですね。実家は香川です。」
A「えっ、実家と地元って一緒じゃないんですか?!」
B「えっ」

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Aさんからすると、地元は「実家と思い出がある場所」であり、

Bさんにとっての地元は「長くいた土地」でしかなく、実家とは切り離された単語だったわけで。



とてもシンプルに書きましたが、この違いに気付くまでに軽く20分は要しました。笑
そして、それまでなんか、ちぐはぐした会話しかできなかったのです。


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違う年代・環境の人とコトバを正しく交わすには、

自分の中の“コトバ”の視野を広げ、いかに相手と言語レベルを同じくするか


だと思うのです。



この、言語レベルというのには2種類あると思っていて

①一般的によく知られたコトバだけど、人の環境によって定義が変わりうるもの

②近年になって出てきたもので、一般的ではないコトバ(カタカナ言葉が多い)



①については、先ほどAさんとBさんの会話であげたようなものです。これに関しては、相手の属性や経歴を観察し、自分の中のコトバの定義を広めていくことで、どんどん“言語内ボキャブラリー”が増えていくと思います。これは日々の会話の中で積み上げていくものです。

②については、年代や、興味の有無で単語自体を知らない人がいる場合です。(パラレルキャリアとか)
この場合、いかにそのコトバが美しい定義を持っていても、そもそも相手側に知識がないので、

「なんじゃそりゃ」

で終わってしまうわけですね。


単語は「何か」を表現する意味で非常に有効ですが、そこに頼りきってしまうと、上手く伝わらないし何か気まずい雰囲気で会話が終了してしまう可能性があります。

まずは、そのコトバの本質的な意味を自分なりのコトバで落とし込み、相手に伝わりやすいよう、アレンジしてみる。

いかにそれにメリットがあるかを説明できたら良いわけなので、魔法のコトバに頼るのではなく、
言語レベルを誰に設定するかで表現を変えていく、そのために多様で豊富な語彙をストックしておくと、どんな年代や環境の人とでも会話が成立できるのではないでしょうか。

(ストックも、人によっては“頭に入れこんでいく”ぐらいの咀嚼表現のほうが伝わりやすいかもしれません)

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