フリージア

華々しい外資OL辞めて海外ノマドを1年した後、 現在は絵描き目指し中の30歳

フリージア

華々しい外資OL辞めて海外ノマドを1年した後、 現在は絵描き目指し中の30歳

マガジン

  • 精神論|創造性、自己肯定感、フリーランス

    自分のメンターであるイギリス人アーティストに学んだクリエイティブの秘訣や自己肯定感を保つ方法、フリーランスの心構えなどを自分の経験とともにまとめていく

  • エッセイ|30歳からの孤独と自由

    30歳からの孤独と自由

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転職を繰り返しタイに飛び立ってしまった女の末路

いつから道を逸れたのだろう。 昔から、自分で言うのもなんだが「いい子」だった。 反抗期も来ることなく、親の言うことに従い、中高・大学・就職と誇りに思ってもらえる道を選んできた。ありがたいことに高校と大学でカナダやアメリカに留学し、将来は英語を生かしながら活躍するのが夢だった。 しかし壊れたのは、就職してすぐ。 一回壊れた心は脆く、儚くなってしまうと誰かが言っていたが、本当にそうだ。 新卒で入った大手外資IT会社は、年寄りのおじさんに囲まれてつまらないという理由で研修が終

    • 30歳、ニヒリズムを乗り越える方法を考えていた①

      SNSを遮断して、2ヶ月になる。 うまく言葉にできるかわからないが、人と話せるようになる前に自分の思いを言語化しておこうと思う。 そうでもしないと、世間の物差しや厳しい目が雪崩のように襲いかかってきて、自分が消えてしまいそうだから。 自分は長らく、ニヒリズム(虚無主義)に陥っている。 自由である喜びが、持たざるものを探す苦しみに変わるとは誰が思ったろう。 会社も辞め、合わない仕事も断り、嫌なことを全て排除した先にあったのは、なぜか「無いものを手にしたいという苦しみ」だった

      • アラサー、何者でもないということ

        夕方16時、スタバでの作業中。 クライアントへの納品や面倒なの予算交渉が終わり、一息つく。 気がつけば左隣には新生児とその父母、右隣には若くて可愛い女子大生二人が座っている。 ふと思う。自分って何者なんだろう。何者でもないのが怖い。 守るべきものや責任はゼロで、鬱状態なのでLINEとinstagramは削除し、友人たちとのコンタクトを絶っている。組織に所属しておらず、自由ではあるものの、孤独とアイデンティティの迷走が心をチクチクと突く。 ある人は鬱は理想と現実へのギャッ

        • 30歳月収8万円で見えた世界③ 磨く

          30歳で最低月収を打ち出してから、お金を使わないながらも精神を満たす工夫や心身に磨きをかける事を始めた。 まず、週4以上飲んでいたお酒を断酒した。どうしようもなく我慢できない時は、お酒の代わりにコンビニで買えるプチプラの化粧品を買って、鏡を見て気分を上げるようにした。血糖値を少し上げる高カカオのチョコレートやドーパミンを一時的に出すスマホゲームも適宜取り入れ、長年お酒に慣れた身体を慣らしていった。 そして、お金を使わない公共施設や本屋に行った。税金は黙ってもとられていくの

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          1本
        • エッセイ|30歳からの孤独と自由
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          30歳月収8万円で見えた世界② 這い上がる

          アジアからヨーロッパまで海外ノマドワーカーとして1年間駆け巡っていたが、やりたくないことを排除した結果月収一桁万になり、帰国して実家で老人ホームのように憂鬱に過ごす事になった30歳。 数年前夢にまでも見ていた、海辺でMacを広げて悠々と働くというライフスタイルは「一瞬」叶ったものの、これが流行りの「夢ノート」の落とし穴か、なんて思ったりしてあっけなく変わり果てた現状を信じられないでいた。 生死を意識するほどの憂鬱の中でも、最後の、唯一の夢があった。 「絵を描いて生きていき

          30歳月収8万円で見えた世界② 這い上がる

          30歳月収8万円で見えた世界① 堕ちる

          お昼過ぎにのこのこ起き上がっては、精神の調子がよければカフェに向かいとりあえずMacを開く。街ゆくサラリーマンの表情、隣に座った人のパソコンの打ち込み速度を目の当たりにすると、時間の流れが明らかに違うんだな、と呆然とする。 ああ、今日はやってもやらなくてもいい仕事が一件。それだけ。 隣の人も向かいの人も、重要な連絡をメールで送ろうとして凄い勢いでタイピングしてるのだろう。その一方で私は心の整理という誰のためでもないタスクとして昨日始めたばかりのNOTEをなんとなく書いてい

          30歳月収8万円で見えた世界① 堕ちる