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30歳月収8万円で見えた世界② 這い上がる

アジアからヨーロッパまで海外ノマドワーカーとして1年間駆け巡っていたが、やりたくないことを排除した結果月収一桁万になり、帰国して実家で老人ホームのように憂鬱に過ごす事になった30歳。

数年前夢にまでも見ていた、海辺でMacを広げて悠々と働くというライフスタイルは「一瞬」叶ったものの、これが流行りの「夢ノート」の落とし穴か、なんて思ったりしてあっけなく変わり果てた現状を信じられないでいた。

生死を意識するほどの憂鬱の中でも、最後の、唯一の夢があった。
「絵を描いて生きていきたい」。
なのに、絵を描くことがままならない。描けたとしても、気に入らず破り捨ててしまう。私は天才ではないので、溢れるクリエイティビティも止まらない手というのも持っておらず、凡人として、プロとしての道を目指さないといけないのはもうわかっていた。もう死んでしまうか、生きるならポートフォリオを作るしかない。

とりあえず、嫌だけど、部屋の掃除を始めた。当たり前だが、これが現状が変わっていく転機となる。

ちなみに、意識したのはセロトニンの分泌だ。掃除をすることで、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの分泌量が増加する。さらに筋トレや近所を歩いて回って帰ってくるなど、1日10分でできるセロトニン分泌効果のあることをやってみた。
側から見たらどうしようもない小さなことかもしれないが、物理的・脳科学的に強制的に動くのが自分なりの憂鬱からの打破策だった。

感覚が掴めたところで、理想のモーニングルーティンを紙に書き出してみた。カッコ悪いけど、今年の目標やイギリス人アーティストのメンターから与えられた宿題も、子供部屋のように全て紙に書いて壁に貼り付けた。自分を大人だと思い込んでたからいけないんだ。再び創造性を発揮できるようになるため、子供のようにワクワクした遊び心を取り戻す必要があった。
そうだ、ニーチェが定義する「超人」は赤ん坊のように自由でクリエイティブな像だったはず。それを目指していこう。

ここから、支出を抑えながら、お酒や娯楽に頼らず、高揚感とクリエイティビティを上げていく工夫をしていくこととなる。





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