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30歳月収8万円で見えた世界③ 磨く

30歳で最低月収を打ち出してから、お金を使わないながらも精神を満たす工夫や心身に磨きをかける事を始めた

まず、週4以上飲んでいたお酒を断酒した。どうしようもなく我慢できない時は、お酒の代わりにコンビニで買えるプチプラの化粧品を買って、鏡を見て気分を上げるようにした。血糖値を少し上げる高カカオのチョコレートやドーパミンを一時的に出すスマホゲームも適宜取り入れ、長年お酒に慣れた身体を慣らしていった。

そして、お金を使わない公共施設や本屋に行った。税金は黙ってもとられていくのだから利用しない手はない。毎日家の近くの図書館に行ったり、本屋で立ち読みをした。活字からくる情報は、ネットとは異なる脳に心地よい刺激をくれる。近くの公民館の格安なデッサン教室にも通い始めた。肉乃小路ニクヨさんも、不遇時代はローマ人に習って図書館やプールに通っていたらしい。よし、いい線行ってるはず。(参考:https://www.youtube.com/watch?v=Ac89cJVshsc

ルッキズムが流行るのとは裏腹に、人に見られない箇所の美を磨く事にした。美容にお金を注ぎ込む人や20歳前後には敵わないから、そもそも勝負しない。
以前は見せるためにダンベルでバキバキにトレーニングしていたが、これを辞めてストレッチをしたりやインナーマッスルを鍛えたり、バレエを始め、美しい所作を身につける事にした。バレエで姿勢を整えるのは、美輪明宏さんもお勧めしていた方法だ。
新しい服は買えないが、姿勢が良くなり肌に透明感が出て、腹筋も割れてきた。お金では買えない、自分自身を磨いている、という感覚がなんとも心地よく、大人の女としての快感だと気付いた。

このように1つずつ、こじれてしまった衣食住の生活を、優しく直していったら、絵も描けるようになってきた気がする。これで今新しい仕事が決まれば、この記事も上手くまとまりがつくんだけど、そうは上手くいかないのが人生・・・・。これは次へ持ち越しとする。

お金の不安や恐怖のある状態でクリエイティビティが発揮できないのは、脳の構造上の仕方ない。頭では分かっていても、気持ちが追いつかないなんて当たり前だ。衣食住を整えてノーストレスな状態にすることで初めて、爬虫類脳や哺乳類脳だけでなく人間脳と言われる大脳新皮質がきちんと動き、創造性が生まれるとどこかで読んだ。だから、また落ち込んだら簡単な身の回りの整理や散歩から始めればいい。

糸のように、こじれては解き、を繰り返す人生だけど、やっと今回の憂鬱も雪解けの気配を感じる。

そういえば今日、東京は2月にしては珍しく、気温が20度を超えるらしい。




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