見出し画像

バディで「聖女」になりすませ!『なりすまし聖女様の人生逆転計画』感想

バディ物。

つまるところ、バディムービーといえるのですが。

ドラマや映画、アニメで言うところの。

『相棒』シリーズや。

『TIGER & BUNNY』を始め。

古いところだと、『ラッシュアワー』とかですかね。

こういった作品に出てくる。

対照的な二人のキャラクターが。

事件や冒険を繰り広げられる中で。

お互いを認め合う姿というのは。

中々に、魅力があると思っています。


さて。

では、どうしてこんなことを書いているのかと言うと。

本日、ご紹介するライトノベル、片沼ほとり先生の『なりすまし聖女様の人生逆転計画』(2024年2月刊行)に関係しているからです。


やはり、基本のバディは、熱血漢とクールなキャラクターですね!



あらすじをどうぞ

今回もまた、「BOOK☆WALKER」さんより、あらすじを引用させていただきます。

軍隊に所属する女戦士・アリシアは、他の軍人たちから差別的な扱いを受けていた。孤児出身にもかかわらず、軍でもトップレベルの魔力を持っていたからだ。ある日の戦場で、上官の嫌がらせで単騎出陣を命じられたアリシアは、敵の待ち伏せにより危機に陥るが、自分の死体を偽装することで無事に逃げ切る。戦場から帰ったアリシアは孤児院時代からの悪友であるマリーヌの家を訪れる。浴びるように酒を飲み、このまま戦死したことにして軍を辞めたいと言うアリシアに、マリーヌは得意の悪知恵を働かせ、とある提案をする。それは、神の遣いである「聖女」になりすますというもので…!?

なりすまし聖女様の人生逆転計画(ダッシュエックス文庫DIGITAL) - ライトノベル(ラノベ)│電子書籍無料試し読み・まとめ買いならBOOK☆WALKER (bookwalker.jp)

というわけで。

本日のテーマは、「バディで、<聖女>になりすませ!」です。



より詳しい、あらすじ

さて、この作品。

魔法がある、ファンタジックな世界で。

独自の魔法を編み出せるくらいの。

魔法の能力に長けている少女、アリシアをメインキャラクターとして。

物語が進行していきます。


あるとき、戦場に出ていたアリシアへ。

所属していた軍部の上司が、単独での出撃命令を下します。

敵兵の数は、百。

苦戦は必至のようにみえましたが。

アリシア自身は、「楽勝」だと言い放ちます。

その結果。

襲ってくる敵兵に対し。

アリシアは自分のそっくりの人形を魔法で創りだし。

その人形を、敵兵の魔法の身代わりにし。

燃えていった人形を残して、その場を後にしたのです。

すべては、自分を卑下に扱う、軍を抜けるために。

しかし、そうは言っても、お金の面での心配があります。

そこでアリシアは、孤児時代からの友人で。

現在は新聞記者をしている少女、マリーダの元へ来ます。

最初は「養って!」とお願いする、アリシアでしたが。

ひょんなことから、マリーダは「ある作戦」を思いつきます。

それは、王国の「聖女」になりすますことでした。

「聖女」とは、王国の宗教行事「聖女召喚の儀」において現れる。

天界からの「使者」のことで。

様々な奇跡によって、伝承が生まれ。

その結果。

人々は「聖女」の存在を認め、崇めていたのです。

そんな事は知らないアリシアでしたが。

「聖女になれば、衣食住は確保できるし、ふかふかのベッドが待っている」という。

マリーダからの誘惑と。

ちょっとした脅迫によって。

「偽」聖女になる事を決意します。

そして、ある日。

王国での「聖女召喚の儀」において。

アリシアのちょっとした小細工的魔法によって。

民衆の前に、「偽」聖女が登場するのでした――。

というのが。

このお話の、大まかなあらすじとなっております。



全体を通しての感想

ます、この作品のジャンルを申しますと。

圧倒的なコメディな作品となっております。

「聖女」になったアリシアと。

交信魔法(テレパシーのようなもの)によって。

アリシアをサポートする、マリーダとのバディで。

様々な出来事を乗り越えていくというのが。

話の大筋なのですが。

アリシアの超人的な魔法の能力と。

底抜けのやさしさによって。

それらを乗り越えていく、楽しい作品となっております。

これだけだと、アリシアしか活躍していないように読めますが。

もちろん、マリーダも活躍します。

そして、彼女の存在が。

アリシアにとっても、大きな存在であるということが。

物語後半に、これでもかと書かれています。

つまるところ、これは。

この作品の帯にも書かれていた通り。

良い「ガールズコメディ」だったね!



この作品の面白いところ

なんといっても、キャラクター同士の会話です。

その中でも、アリシアとマリーダの悪友的な会話劇が楽しかったです。

また、他のキャラクターも、一癖も二癖もある人物像となっており。

それぞれの掛け合いも、面白いです。


しかも、これだけでは終わらないのが、この作品の凄い所で。

物語後半から。

話の流れが、一層面白くなってきます。

そもそもなぜ、この王国には「聖女召喚の儀」があるのか。

そして現れる、もう一人の「聖女」は誰なのか。

そんな物語が展開されていきます。



この作品の欠点について

アリシアとマリーダとの、過去のエピソードが。

本文中に出てくるのですが。

私的には、少し長いように感じました。

あと、この作品。

前半部分が、「どこかで見たことのある」的な展開が繰り広げられます。

私としては、この部分も楽しめたのですが。

人によっては、気になるかなと思い。

ここでは書かせていただきました。



最後に

とはいうものの。

この作品は、読んでいて楽しくなる作品だと思います。

コメディな部分で笑いつつ。

意外な事実に驚く。

そんな物語となっておりますので。

他の人にも、是非とも読んでもらいたいなと考える所存であったりします。


さて。

最後まで、ご覧いただきありがとうございます。

この作品に、ご興味がありましたら、是非、手に取ってみてください。

この記事が参加している募集

読書感想文

わたしの本棚

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?