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旅モノとミステリーが組み合わさった作品!『血眼回収紀行(チマナコリコールトラベログ)』感想

旅行は、年に一回くらいのペースで行っています。

昨年は、島根県の出雲大社でお参りしてきました。

そこで「縁結びのお守り」を買いましてね。

「良いご縁がありますように!」と願ったわけですよ。

良い出会い自体は、ありませんでしたが。

「そんな事があったなぁ」と思い出し、ふと考えるわけです。

こうして、noteでライトノベルの感想を書くようになったのも。

何かの「縁」で、noteと繋がったからなのかなと。

となると。

長く続けていった方が、良いことが起こりそうだな、と。

かなり自己中な方向で考えています。

じゃないと、お守りを買った意味、無いしね!


さて。

話の途中ですが。

本日、ご紹介するライトノベルは、可笑林先生の『血眼回収紀行(チマナコリコールトラベログ)』(2024年3月刊行)です。

さあ! 今回は、旅をしていきますよ!!



あらすじをどうぞ

今回もまた、「BOOK☆WALKER」さんより、あらすじを引用させていただきます。

人知を超えた魔法義眼を回収する、少女と青年のバディ冒険記譚!

 元軍人の魔法使い・ヴィンセントは、両義眼の少女・イルミナの用心棒として彼女と二人旅をしている。旅の目的は先代〈イルミナ〉――稀代の天才義眼職人が遺し、世に解き放たれてしまった〈天窓の八義眼〉と呼ばれる禁忌の魔法義眼を回収すること。
その義眼は超常的な力を装着者にもたらすと共に、悪意や狂気を増幅し暴走させてしまう欠陥品だったのだ。
 旅の中で「他者を操る目」の情報を得た二人は、やがて〈八義眼〉が関わる大きな陰謀に巻き込まれてしまい……!?
 第36回ファンタジア大賞〈銀賞〉受賞。王道回帰の本格ファンタジーと猟奇サスペンスが融合した新時代エンタメ、開幕!!

血眼回収紀行(富士見ファンタジア文庫) - ライトノベル(ラノベ)│電子書籍無料試し読み・まとめ買いならBOOK☆WALKER (bookwalker.jp)


というわけで。

本日のテーマは、「旅モノ×ミステリ」となっております。



サスペンスと言うより、「旅モノとミステリーの融合作」

さて、この作品のあらましですが。

魔法が当たり前にある、20世紀初頭のヨーロッパを思い起こす舞台で。

イルミナという魔法使いが作った。

「天窓の八義眼(オクト・アルカナ・オキュラス)」と呼ばれる。

魔法の義眼を回収するべく。

元軍人のヴィンセントと。

二代目イルミナを名乗る、両義眼の少女とが。

バディを組み。

旅をしつつ。

様々な事件に首を突っ込んだり。

巻き込まれたりする。

そんなお話となっております。


そんな物語の性質のためか。

私個人の感想としては。

サスペンスというよりは。

「元軍人の魔法使いと両義眼の少女が、ファンタジックな世界観で旅をする中、ミステリー的な事件(義眼関係)に遭遇し、大体バトルで解決していく」

という感想でまとまりました。


つまるところ。

サスペンスというよりかは。

ファンタジーな世界観に。

ミステリー要素を組み合わせた。

非常に王道的に作られている作品だと言うことです。



この話の面白い所

基本は、バトル展開となっているのですが。

潜入捜査や。

謎解きの場面。

それでいて、敵陣への侵入など。

旅の道中で起こる事件に対して。

様々なアプローチで物語を面白くする工夫がされているところです。

あと、バディとなる二人の掛け合いも楽しく。

それぞれの事件に登場する。

敵キャラクターを含めて。

魅力的に描かれているのも。

ポイントの一つになるのではないでしょうか。


また。

バトルだけで無く。

二人が別れて。

それぞれの視点での出来事が描かれていく訳ですが。

各々が。

中々に見応えのあるシーンばかりでしたね!

それこそ。

非常に王道とも言える物語であったと思います。



この話の欠点について

序盤のとっつきにくさが、あると思いました。

序盤にキャラクターの目的を説明するシーンがあるのですが。

そのシーンが、少しわかりにくかったと思いました。

あと、冒頭でのシーンの時系列についてなのですが。

おそらく、最初に印象的なシーンを持ってきて。

物語の印象を深くさせたいと考えたのだと思います。

しかしその結果、冒頭での時系列がピンと来ないことがありました。

つまるところ。

「……あれ? このシーンって、どこに繋がるの?」

と、なってしまいました。

一応、繋がるシーンは、後に出てくるのですが。

そこが、残念なポイントでしたね。



最後に

とはいうものの。

非常に王道的に作られている上に。

バトルもあり。

ミステリー要素もありと。

読者を楽しませる工夫に満ちあふれている作品だと思いますので。

是非、読んでもらいたいなと思う所存であったりします。



さて。

最後まで、ご覧いただきありがとうございます。

この作品に、ご興味がありましたら、是非、手に取ってみてください。


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