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みんな居場所がない(自己紹介続き)

前回、自己紹介で日本のオッサン達の居場所の無さを語ったが、考てみるとこの国はみんながみんな居場所がない。

お年寄り
頑張ってこの国を造り支えてきた実績も過去の事。今や社会保障費の「負担の根源」扱いで、いかに金を引きずり出させるか、銀行も国も思案中。「一億総活躍社会」という召喚魔法に引きずり出されて、給料大幅カットには目をつぶり今日も引退したはずの職場に足を運ぶ。ロスタイム終了の笛が吹くのは65歳か、70歳か、75歳か、はたまた80歳か?人生を子供と孫と企業と国にささげてきた老兵を待つのは、孤独死か「畳の上」での死か。

子供
国からは「さほど教育に投資はしないので、生まれた環境を受け入れて頑張ろう!」と雑草魂を求められがち。それを受けて、教育費や保育費の自己負担を強いられる家庭からは当然「子供1=負担1」と捉えられ(家計によります)、出生率は低下中。国からも一族からも「子宝」として重宝されていた過去あり。各家庭の愛情と雑草魂と最低限の国からの教育インフラで、数は少なくなれども雨にも風にも負けずに成長中。超高齢社会をどげんかさせられる当事者として、社会からの生暖かい期待の目を向けられている。


かつては仕事をして家に金をいれる役割のみを期待されており、企業戦士として家族との時間と健康を犠牲にしながら働くという労役は課せられるも、その条件を満たせば存在は承認されていたが、いつの間にか社会のルールがシームレスに移行しており、今では仕事、家事、育児、貯蓄、投資などのマルチタスクを標準搭載したハイスペックな生物であることが生存条件。この変化に気づかず不用意な発言で妻の恨みを買い、ブログやネット漫画でリンチされがち。ちなみにかつて付与されていた「父親の威厳」や「一家の大黒柱」としてのポジションは、共働きの普及と共に只今社会をあげて絶賛撲滅キャンペーン中。家庭内ヒエラルキーでは最下層に置かれがち(←ここら辺は家による)。

女性
昭和、平成の世では「家の中の事」全般を任されることが多かったが、そこから何も引き算されないまま、男が作り上げた(そして今なお男たちが労働基準法のか細~い後方支援を頼りに死闘を繰り広げる)ブラック労働市場に投げ入れられることに。子育て支援体制の確立もままならないまま、生きるために待ったなしの「女性の社会進出」が進行。昇進や出産や子育てなどのようにもともと慶事とされてきたことにおいても、何かを取ったら何かを犠牲にしなければならないというジレンマに常にさらされており、労働市場の矛盾の第一線で孤軍奮闘することを強いられる。救援の打診をするも、いまだに脳みそがバブルの夢の中で弾けているおじいちゃん政治家たちの腰は重し…。翁の腰は重くとも口は極めて軽く、無限の引き出しから生み出され続ける女性軽視の失言にも心折れずに、今日も電動自転車を漕ぐ足に力が入る。

他にも、非正規労働者、外国人労働者、介護労働従事者、(発達)障がい者などなど細かく見たらきりがないが、その「在り方」「扱われ方」では体も心ももつわけがないような在り方を耐えるしかない人たちはそこかしこにいる。

つまり、どこに身を置いても、「負担」か「労働力」という在り方しか許されていないような気がしてしまうのは、悲観的過ぎるだろうか。

みんなやるせなさを誰かにぶつけるしかない。妻は夫に、夫は妻に、ぶつける先がない者はネット上の誰かに。高齢者は黙って受け入れ、外国人労働者は発信する場所すら与えられていない。

みんな本当はいがみ合いたくない

でも本当は、夫婦は蔑みの言葉ではなく、愛の言葉を交わし合いたいはずだ。

子供たちは昔も今も、国にとっても家にとっても「宝」なはずだ。
両手を広げてこの世界に来たことを祝福したいし、この世界を生きるに値する場所だと思ってほしい。

お年寄りには敬意をはらい、心からの感謝と労いの言葉をささげたいし、生きる価値のある世界だったと満足して旅立っていってほしい。

外国人労働者には、この国に来てよかったと思ってほしいし、この国は人間を単なる労働力としてではなく、出身国やスペックにかかわらず人を人として扱う国であると世界中に発信してほしい。

そんな国になるだろうか。

Noteでやりたいこと

つまりはみんな切なさを抱えていきているということで、このnoteがそんな人たちにとって「一人じゃないんだ」と思えるような暖かい共感を共有できる場所になればいいなと思ってる。
でも私は、元来優しくないし意見がハッキリしてる人なので、共感できないという人もたくさんいると思う。それはそれでしょうがない。

まぁそんなようなことを
①本の感想
②絵
③日々の雑感
を通して表現できたらなと思っている。

ここまで読んでくださってありがとうございます。
そしてもしよければこれからもよろしくお願いします。


心地よい調和に対する憧憬の念は尽きませぬ


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