同じ様な感覚

同じ様な面構え

鏡に映った僕の面構え

抱く既視感

昨日の僕と今日の僕

問

昨日の僕と今日の僕は

果たして何が違っていて何が変わったのか

答え

何も違ってないし結局何も変わっていない

間違い探しをするかの様に見つめる自分自身

携帯履歴とSNSを見ても何も分からない

待ち受け画面や指先を見ても分からない

手のひらや爪の先を見ても分からない

睨んでも微笑んでくれる訳でもない

アバターと今日も睨めっこ

泣いたって怒ってくる

訳でもない気の抜けた顔文字

( ´ ▽ ` )で今日も誤魔化していく心模様

何が楽しくて毎日を過ごしているのかを

問いかけたって曖昧な返事しかできない

答えられない様な生き様を果たして

胸を張って生きていると言えるのか

誰に対してじゃなくて

自分が納得しているのか

どうかすらも分からないまま

惰性的に生きている毎日

受け身でとらえて流れるままに流されていく

今日も明日も似たり寄ったりな

風景の中に僕はいる

流れに逆らい岸辺にしがみつき

よじ登り土手を駆け上って

いく気構えさえあれば見える景色も

また変わるかもしれないと言うのに

青い空と見慣れた街並みにも

親しみが持てるかもしれないと言うのに

携帯電話から目を離して顔をあげて

目の前にいる誰かさんに対して話しかける

勇気を出しさえすれば変わるかも

しれないと言うのに

刺激を与えてもらえるかもしれない心の有り様

流されているだけでは得られない抵抗感

気づかない心の動き携帯電話を見てるだけでは

得られない生身の人間同士のやりとり

言葉の端々に滲む感情の浮き沈み

ストレスの果てに脈打つ心臓にこそ

生きてると言う実感が得られるのだと

気づける日が来たのならば

きっとその日から始まる非日常

間違いだらけの明日を

見つけるのもまた生きる実感を得られる

一つの方法かもしれない

僕はドキドキしたい

君さえ良ければ話し合おう

言葉を交わそう

心が刺激を欲している