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恋しい貴方の声の熱

貴方の声が聞きたくなれば

080から始まる秘密の番号に

胸をときめかせながら

ピポパポパ

接続音が鼓膜を震わせ

トゥルトゥルトゥルと

5回ほど空回り

きっと貴方は忙しいのだろう

携帯電話は石のように

ずっしりと重たい

冷たい接続音の向こうに

まだ可能性がないのかと

探している自分がいる

胸の高鳴りが静かになっていく感覚は

いつだって寂しいものだ

静かに回線を切った

不思議なものだ

いくら今を寂しかろうとも

貴方の声が聞こえた瞬間に

幸せの色合いに心が浮き足だつのだから

、、、、、。

貴方の声の熱がたまらなく恋しい

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