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ロングエッセイ「教育とアート」

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教育とアートについて、考えていることをつらつら書いています。長いです。ロングです。
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記事一覧

公教育の起爆剤

公教育に不満があるなら、私立へ、というのは、30年以上も定番化しているが、21世紀に入り、NPO法人の運営する小規模なオルタナティブスクールやインターナショナルスクールへの「教育疎開」が都市部を中心に広がってきた。ただ、これには、家庭の「資金力」が求められるため、地方ではなかなか難しいのが現実だった。
だが、2017年ごろからだろうか、魅力的な新設校が地方で現れはじめ、感染症蔓延により、リモートワ

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美術大学と教育

どうして教育とアートについて考えようとしているかというと、いま教育がアートに接近しているというふうに感じたからだった。
ちまたでは、経済界のススメもあって探求型学習やアート思考などと言われ始めている。知識偏重の教育から、PISA型試験へ転換。自ら考える学びのスキームへシフトチェンジ。答えのない問いについて対話する。共同制作からグループワークの方法を学ぶ。大学受験から順に高校・中学受験もすべてこれま

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学習塾でなく、非営利型一般社団法人をはじめたこと(2022年8月解体)

学習塾でなく、非営利型一般社団法人をはじめたこと(2022年8月解体)

今回から、教育とアートについて連続的に投稿していこうかと考えている。仰々しいテーマだが、基本的には、自分自身の活動制作の理念と実践をまとめたものである。
まずは僕自身の話から現在継続しておこなっている社団法人の活動について話すことからはじめる。

いきなり自分の話で恐縮だが、僕は高校に入ってすぐ不登校になった。そのきっかけは色々あるだろうが、スポーツしなくなって、考える時間が増えたからかもしれない

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教育産業の構造分析してみる

山根節著の『「儲かる会社」の財務諸表』(光文社新書)https://amzn.to/3B2SHhn

を読み直していると、産業分野の分析でAppleの公表BS(2014)が使われていて、今更はっと気づいた。

詳しくは上の書籍をご覧いただきたいが、Appleという会社は、デザイン・店舗販売はするものの、デバイスの資源や製造は外国で外注しているのは有名な話だ。BSを確認すれば、セブンイレブンなどの小

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