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語彙が3倍になる7つの習慣

1月頃からtwitterに質問箱を取り付けて、講演先とかで学生のみなさんに紹介をしてみたら結構、みなさん質問してくれて、自分がひとりで考えているとあまり向き合わずに来ていることとかに切り込んでくれることが、自分の鍛錬の意味でもとても気持ちがよいです。140字で返答することも、端的に答える訓練の意味でも非常によいんですが、中にはもう少しちゃんと答えたほうが自分の整理にもなるなあと思うこともあるので、新企画として、そういう質問にnoteで長めにこたえをしたためるというのをやってみたいと思います。今日はこの長い質問の答えを考えてみようかと。

「自分の語彙力の無さに”悲劇を感じます”」とか、結構いい表現だなって思うけどw、自分はどうしてるか考えてみた。僕が言語化力を、そもそも人間の能力の一つのジャンルだと自覚したのすら最近のことで、それを割と他者から言葉のチョイスが面白いというお褒めの言葉で言われるようになったのなんかさらに最近。だから、自覚して育ててきたわけじゃないんですが、気づけばやっていたのかもしれないということを、いくつか紹介してみようかあと思います。①、②だけでも最初は大変だと思うので、まずはその2つだけ読んでもらえばそれでも成立するので金払わんくてもいいとは思います笑

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①まずは「アウトプットのステージ」を作ってしまう。

当然ですが、使わないと語彙は増えません。で、英語の勉強だと思ってもらうとわかりやすいんですが、「語彙が増えて英語力があがってから、ガイジンさんと話そう」と思っていると、なかなか、”準備ができた”という状態にはならない。なので、とっとと「使わざるを得ないステージを自分で作って、恥ずかしさに慣れる」ということが大事です。僕は中学の時の夏休み制作でエッセイを書いたり(そのころ、さくらももこ先生にどっぷりはまっていた変な奴でした)、大学生から今に至るまで、マイペースではあるけどこうやって人様に自分の文章をさらす場を持っているのは、自分の言語的表現力を晒す場を自分に課し続けるためだったりする。極論、ツイッターくらいの短文でもいいので、コンスタントに自分の言葉を晒すステージを作っちゃいましょう。ちなみに僕の場合はnote、twitter、Facebook、filmarksNewspicksのコメントpickを課すことで言語化訓練をしている、とも言えます(ぶっちゃけそんなに訓練だ!と力んでいるわけじゃないですが、課すことで強制力を発動しないと怠けるので…)。それぞれ異なるクラスターの人の目に触れるので、書き分けも意識することになり、そこでも文体を分けたりそこで語彙を増やすことに結果なっているように思います。

②愚直に辞書を引く。

何か書こう、言おうとしたときに、その言葉の意味を改めて、じっと見てみることが次に大事(不特定多数の人に見られる可能性があるステージで発そうとするとおのずと慎重になるので、そういう意味でもステージ1stはよいのです) 。改めて、辞書を引いてみるととってもよいと思います。さらにおすすめなのが「類語辞典」。自分が使おうとした単語が、自分が言わんとしている意味に対してベストチョイスなのかを相対化して把握するうえでとっても役に立つ。試しに「楽しい」一つとってみても、類語辞典を引くと、「気持ちいい」「おもろい」「小気味よい」から、「喜ばしい」「嬉々たる」まで、いろいろ出てくるわけで、この癖付けを愚直にやっていくと、それまで自分としては「楽しい」一緒くたに処理していた感情が、より解像度をあげて自己認識できるようになると思います。そうそう、語彙とは単に言葉の数をたくさん知ることであがるんじゃなくて、「自分がそもそも言いたい・表現したいと思った感情やニュアンスのそれぞれの微差をいかに大切に、塗りつぶさずに自覚し分けるか」なので、それに相対化して気づくための類語辞典、おすすめっす。

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