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あそびらきと子育て

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私自身の子育てのこと、「あそびらき」のこと、雑多にいろいろ書いていこうと思います。
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記事一覧

『場づくりの主文脈と逸脱文脈(仮)』

『場づくりの主文脈と逸脱文脈(仮)』

いずれ、このようなタイトルの本を書きたいなぁと思っている。

基本的には修士論文の内容が骨格なのだけれど、その後こうもりあそびばの実践も経験して、フリースクール/オルタナティブスクールに関わることも多くなって、身の回りの人たちに理解して欲しいと思うことも増えて、より実践と理論をつなぐ感じの本が書きたくなった。

遊びの場、学びの場を作ろうというときに、必ず問題になるのが、オトナとコドモの関わり方や

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見えるところに居る

見えるところに居る

夫婦で新型コロナのニュースについて話していたとき、息子(3歳)が言った。

「そういうはなし、こわいからやだな。ラグビーのはなししようよ」

今では「ころなういるす」「かんせんかくだい」なんて言葉も覚えてしまったが、たとえ意味が分からなくても、というか、よくわからないからこそ、不安は強く感じるのだろう。それは大人も同じである。

息子にとっての「ラグビーの話」のような、大好きなこと、大好きな遊び、

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「片思い」から始まる子どもとの関係

「片思い」から始まる子どもとの関係

直前まで一緒に遊んでいても、何かあるとすぐ「お母さんがいい」と言い出す。

朝起きたときに母親がおらずに私だけだと、泣いてしまう。
困ったときには頼ってくれない。

ときどきふと、父親って何なのだろうと思う。(ため息交じり)



生まれたばかりの赤ん坊は、自他の区別があいまいだとされる。
それは無理もないことだ。
だって、いきなりこの世に生まれ出てきて、情報処理の仕組みもできていないのに、音や

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ファンファン福岡に記事を書きました。
「抱っこ紐をしながら1歳の息子とぼんやり歩く幸せ」
https://fanfunfukuoka.com/feature/99287/

新たには作れないから、重ねてしまおう

新たには作れないから、重ねてしまおう

入籍、結婚式、第一子誕生。

今年ほど、プライベートで大きな変化のあった年はないんじゃないかな。
ほんとうに。

楽しいことも尽きないけれど、変化が急過ぎて、一方で課題も出てきました。
noteの記事を書くこともそうですが、自分のことをする時間が、日々の生活のなかでうまくつかめない、という課題です。



子どもが生まれて、一緒に暮らし始めて、生活リズムががらりと変わりました。

子どもとの時間

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子どもとともに暮らすこと

子どもとともに暮らすこと

以前は何の疑問も抱かなかった言葉であっても、いざ自分がその言葉を向けられる立場になると、途端にわからなくなることがある。
最近は、「子育て」という言葉がわからない。

以前、生後2か月ほどのうちの子(以下「小さな所長」と呼ぶ)を抱いていると「楽しみですね」と声をかけられ、戸惑ったことがある。将来有望だということなら、ありがたいとは思う。
でも、私は何と返していいかわからず、変な間があいてしまった。

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あそびらきと子育て

あそびらきと子育て

右足の薬指だけを動かそうとしてみる。
「薬指だけ」とどんなに強く意識しても、隣り合う指が先に動いてしまう。

先月誕生した我が子を見ていると、それと似たもどかしさを感じる。
きっと新生児は、身体のどこを動かすにも「足の薬指状態」なのではないか。手を口に持っていくだけでもおぼつかず、身体全体があらぬ方向に、うにうにと動いてしまう。

あぁ、ヒトという生き物は、なんと未熟な状態で誕生するのだろう。

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