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いくらでも幸せになれるさ【ママリ編集部の夏休み課題】本日の一冊📖 vol.29

こんにちは!ママリ編集部・シンママみほです。

ママリ編集部メンバーで、8月から1か月間、夏休みの課題を個人で設定し、毎日投稿に挑戦します!✨

期間は8月1日~8月31日です。
シンママみほは「本日のおすすめの一冊」を31日間、毎日アップしていきます。皆さんにとって、お気に入りの一冊があるかも?
ぜひぜひのぞいて見てくださいね。

『てんさらばさら てんさらばさら』

本日の一冊は、『てんさらばさら てんさらばさら』です!

皆さんは「てんさらばさら」を見つけたことはありますか?
「てんさらばさら」…「ケサランパサラン」という名前の方がなじみがあるでしょうか。

「てんさらばさら」は綿毛のような姿をしていて、
見つけた人に幸福が訪れるとされる、民間伝承上の不思議な生物と言われています。あるいは「妖怪」とか「妖精」とか呼ぶ人もいるかもしれません。

「てんさらばさら」は白粉を与えると増えるとか、年に一度しか見てはいけないとか、人に見せてはいけないとか…いろいろな説がありますよね。

今回ご紹介する一冊は、そんな「てんさらばさら」を見つけた、少女のお話です。

身に起きる「幸福」は、「てんさらばさら」のおかげ…そんな風に信じて疑わない少女…。「てんさらばさら」に感謝の気持ちを抱き、大切にしていますが、次第に「幸福」が失われることに不安を覚えるようになります。

私たちは、幸せを感じる一方で「今ある幸せが壊れたら」と思うと、不安になったり、怖くなったりすることがありますよね。
ですが、他でもない「自分で築き上げた幸福」というものは、きっと壊れにくいものなのではないでしょうか。

この絵本を読んでいると、「幸せは自分で作っていくもの」ということを、改めて考えさせられます。
そして、少女が本当に恐れていたのは、もしかしたら「幸福が失われる」ということ以上に、「おばあちゃんとの思い出」が消えていくことだったのではないでしょうか。

そう思うと、「てんさらばさら」は少女にとって、自分を見守ってくれる心のよりどころ…「おばあちゃん」のような存在だったのかもしれませんね。

皆さんはもし、「てんさらばさら」を見つけたらどうしますか?

『てんさらばさらてんさらばさら』
作: わたり むつこ
絵: ましま せつこ
出版社: 福音館書店
税込価格: ¥880

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