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考えすぎだよ、お母さん!

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主に考えすぎてしまう傾向にある私が、子育てしながら考えたこと。 子育てコラム、エッセイです。
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記事一覧

「似ている」ということ

「似ている」ということ

息子は今のところ私に似ている。

エコー写真で見ていた限りでは、顔の骨格や肉付きの感じが夫に似ているような気がしていたのだが、いざ生まれてみると、額の広さといいややつりぎみの丸い目といい「あれっ、私じゃん」と思う箇所が多々見つかり、「私似」ということで落ち着いた。

子どもが自分に似ていると言われると、なんだか嬉しい。
イケメンにはなれないかもしれないけど……。

***

「似ている」ということ

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生後10ヵ月、感傷的な母の記

生後10ヵ月、感傷的な母の記

最近、どうやら息子のマニが固くなってきたらしい。
(マニについてはこちら↓)

いきむたびに泣くので、こちらとしては気が気ではない(しかも一回の量が少なく、一日に三~四度いきみだす)。
「代わってあげたい……今だけ肛門を取り換えて代わってあげたい……!」
という、端から聞いたらナンダソレな気持ちになってくる。

そういえば彼が新生児の頃にも、「出したいけどうまく出せない」と泣くことがあった。おへそ

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“オ・イ・シ・イ・ナ”のサイン

“オ・イ・シ・イ・ナ”のサイン

離乳食を食べているときの息子のリアクションがずっと謎だった。

だいたいのところが「無」。
可もなく不可もないんだよね……みたいな顔で、あごと4本だけ生えている前歯を使って、いっちょ前に咀嚼を行う。

こちらは「おいちいね~」と持ち上げながら食べさせるのだが、果たして息子にとってこれが本当においしいのかどうかわからないのに、「おいちいね」なんて言ってしまっていいのだろうか、という不安が常につきまと

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我が家のテレビっ子事情

我が家のテレビっ子事情

先日、ベネッ○様からこどもちゃれん○ぷちのご案内DMが届いた。
なんとお試し絵本、お試しDVD入り。力の入れようにおののいた。かつてベ○ッセから届くDMと言えば、進○ゼミで人生すべてが成功しちゃう!みたいな漫画だったのに……。
「祖父母の方にお渡しください」と書いてあるチラシが同封されていて(孫にちゃれん○を送ってあげませんか?という……ぶるぶる)、その通り母に渡したらなぜか白い目で見られたのはま

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君が忘れる、君の「成功体験」

君が忘れる、君の「成功体験」

最近、息子がつかまり立ちをするようになった。

立ってはみるんだけれども、まだまだ頭の大きな赤子、そこはバランスがうまく取れなくてAma○onのCMよろしく真後ろにバタンとしてしまうから、こちらは立ったのを確認するたびに黒子のごとく駆け寄って、後ろで倒れ待機する羽目になる。

おまけに近頃は、ひっそりと音を立てずに立つのが得意になってしまった。
バタン!という音で振り返ると、いつの間にかつかまり立

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【オチのないグチ1】イクメンは死語になりにけり

【オチのないグチ1】イクメンは死語になりにけり

今から書く話は、別段珍しい経験でもなければ、「誰も言っていないから私がいち早く言ってやろう!」というオピニオンでもない。
それどころか、これまで何十人、何百人、何千人の母、そして妻たちが口にしてきたであろう文句だと思う。

話は週末にさかのぼる。

その日、私たち夫婦は、息子を連れてとある飲食店へ出向いた。
そこは主に夫がよく利用している店で、私は数回に一回同行する、というくらいの常連度。大々的に

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【なつぞら】なつの出産は先輩母たちの踏み絵である

【なつぞら】なつの出産は先輩母たちの踏み絵である

朝ドラが、やや珍しい展開を迎えている。

朝ドラヒロインといえば、子どもを産んだら自営業(そして足元に赤ちゃんが)……というパターンを思い浮かべるが、『なつぞら』のヒロインのなつは、今日、生後6週間の娘を置いて出社する朝を迎えていた。

契約社員になれ、という会社の圧を皆の協力ではねのけて、正社員として仕事復帰をするなつ。
かわいい子と大好きな仕事。とても幸せな気持ちのはずなのに、「1歳の子を置い

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おっぱいを知らない赤子たちさ

おっぱいを知らない赤子たちさ

うちの息子は、生まれてこの方、一滴も母乳を飲んだことがない。
それどころか、本物の乳首を口にくわえたことすらない。

いわゆる完ミ育児(完全にミルク)ってやつである。

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妊娠前から飲んでいた薬を、妊娠中もずっと飲み続けていた(もちろん胎児に影響がないことを確認済み)のだが、臨月に入りいざ「授乳はどうする」という段になって、小児科から母乳NGが出た。
胎盤を通せばほぼ無害になる薬の成分も、

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「うちの子になったね」

「うちの子になったね」

私が出産した病院は母子別室だったため、入院している間は、親といえども、我が子に気軽に会いに行くことはできなかった。
母である私が息子に会えるのは、3時間おきに設定されている授乳時間のとき、新生児室でだけ(ちなみに父親は完全予約制の「ふれあいタイム」で、1日30分しかふれあいが許されない)だった。

入院していた5日間を思い出すとき、いつも最初に目に浮かぶのは、薄手のおくるみでみのむしのようにくるま

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冷静な赤子によるある日の日記

冷静な赤子によるある日の日記

2月14日

ボクはきょう、いつもとひとあじちがうボクでちた。

たっぷり5時間ねんねして、おむつもゴキゲンのまま変えてもらいまちた。
ミルクが冷めるのも、しずかに待ってたんでちゅ。

もらったミルクもごくごく飲んで、いつも通り半分くらい飲んだあといったんゲップちて、またごくごく飲んで……最後のゲップもスムーズにしたんでちゅ。

そのあとも、ママが連続テレビ小説『まんぷく』を見るのをジャマちないよ

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子育て中の母の気持ちは、ドリカムじゃなくて篠原涼子だった件

子育て中の母の気持ちは、ドリカムじゃなくて篠原涼子だった件

息子がかわいい。

多くの妊婦が産前に感じるという、
「生まれた子どもをかわいいと思えるのだろうか……」
という不安を、御多分に漏れず私も感じていたのだが、幸いにも今のところ、生まれた息子は大変かわいい。

具体的に言うと10分に1回「〇〇くんは本当にかわいいねぇ」って声をかけちゃうくらいかわいい。

こうしてまた一人、地球上に親ばかが増えました。

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子どもの頃から、自分より小さい子を見

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