麻奈先生

木下式音感教育法を受ける方に麻奈先生と呼ばれています。木下式はわが子に絶対音感をつけた…

麻奈先生

木下式音感教育法を受ける方に麻奈先生と呼ばれています。木下式はわが子に絶対音感をつけたいと願った音楽家の父が考案した独自の音感教育です。生徒としてこの教育を受け、大人になって教える側となった経験や、これまで出会った子どもたちを通して見た子育て、発達、教育、躾等について書いています

マガジン

  • 新・折れない子どもを育てる

    幼児教育、音楽教育、発達療育、子どもの自立など、幼児、児童の教育に関わるいろいろなことをつぶやいています。

  • ネパールのTちゃん成長記録~発達障害児支援士になりました~

    ネパール人の両親を持つ2歳児のTちゃん。3歳児検診の結果により、保育園から発達支援を受けるように勧められたのをきっかけに、楽院の託児ルームに通ってくることになりました。私は令和3年6月から預かったTちゃんのために、すぐに発達障害児支援士の勉強をして、資格を取得しました。

  • 子どもが教えてくれること・子どもに伝えておきたいこと

    木下式の子育て論です。このマガジンを購読すると、木下式を学ぶ子供たちを通してみる最近の教育事情や子供の問題などが読み放題となります。

  • 木下式:子育て相談にのるマガジン

    子どもに関わるお母さんの悩みにお答えします!!ご質問は木下式音感教育法の問い合わせでも、お送りいただけます。

  • 働くお母さんが絶対に知っていなくてはならないこと

    両親共働きの家庭が増えて、保育園や長時間保育園のある幼稚園に預けなくてはならない事情があることは重々、承知しています。それでも、他人に預けられることで子どもに起きる問題だけは、親御さんに知っておいていただきたいのです。できるなら、人に預けて育てられても、少しでもお子さんが親御さんの愛情を感じられる助けになると願って掲載しています。

記事一覧

子どもが悪いことをするのは当たり前。でも犯罪者にはしないで!!

「わが子が他人のものを盗った」と聞いたお母さんはどんな反応をするでしょうか。 「なに不自由ない生活をさせているのだから、盗るはずがない」と指摘した相手に逆切れす…

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麻奈先生
2か月前

子どもが不憫【ふびん】で踏みこめない教育現場

    社会の事情、大人の事情によって、保育園やこども園には、早いと生後57日から通いはじめるお子さんがいます。 動物の世界なら、母、もしくはそれに近い親族やグル…

300
麻奈先生
2か月前

Tちゃん、木下先生に一芸を披露する

楽院の芋ほり遠足に参加して、「楽院のお姉さんたちといっしょ行動すること」を思い出したTちゃんは、年度末におりこうになっていたころまで、巻き返すことができました。…

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麻奈先生
10か月前

Tちゃん、インターの試練に合う

2022年の5月から、Tちゃんはインターナショナルスクールに通うことになりました。ママが母国語のネパール語で先生と交流ができたら、Tちゃんが幼児時代を過ごす教育機…

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麻奈先生
10か月前

もっと言葉を交わそう

今年の夏は、3年ぶりに、群馬県で夏期合宿を開催しました。 感染症が流行[はや]っているなかで、年少から小学校高学年までの小さな子どもたちを預かり、東京から遠く離…

麻奈先生
1年前

音楽合宿で人間力を伸ばす!!

楽院の夏期合宿は、音楽の能力を高めるためには日常生活を改善しないと個々の能力差が縮まらないという理由で、私の両親が自宅で生徒をお預かりしていた「お泊まり保育」か…

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麻奈先生
1年前

お悩み:問題行動を直すと、子どもはがまんしすぎになりませんか?

【質問】 三歳半になる息子は、同年代の子どもの集団のなかで、ほかの子が遊ぶおもちゃを取ってしまったり、気にいらないことがあると手を出したりすることがあると指摘さ…

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麻奈先生
1年前

幼児期には良質な教育を!

最近、「生後一〇〇〇日の育ち方によって、幼児期にすでに個々人に能力差が生じていると書かれている『21世紀の社会契約』(ミノーク・シャフィク著・東洋経済新報社)とい…

250
麻奈先生
1年前
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お悩み:子どものために必死で働いているのに、娘はだらだらでイライラします。

【質問】 三歳の娘について悩んでいます。 子どもにできるかぎりよい教育を与えたいと考え、フルタイムで働いています。 でも、娘は私の言うことをまったく聞かず、毎朝「…

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麻奈先生
2年前

Tちゃん、発達外来の診察に行く!

3歳児検診で「難聴」を疑われ検査をしたものの、耳に異常はないと言われたTちゃん。小児耳鼻科の先生からは、「核となる母語」がネパール語なのか日本語なのか、定まって…

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麻奈先生
2年前

Tちゃん! 検査の結果が出る

Tちゃんの聴覚検査から1週間。 結果を聞きに、大学病院の難聴外来に付き添ってきました。 診察室に入ると、耳鼻科用の椅子がおかれ、ママはTちゃんを後ろから抱っこして…

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麻奈先生
2年前

Tちゃん、大学病院へ行く!!

12月の雨が降る寒い日、Tちゃんの聴覚検査のため、大学病院に付き添いました。 待ち合わせ場所で私の顔を見るなり、「ママから離されて預けられる」と用心したTちゃんは…

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麻奈先生
2年前

Tちゃんのわがままに向き合う!

祝日の振替で、大勢の1・2・3歳の子どもが託児ルームにきた日がありましたが、Tちゃんは大泣きすることもなく落ち着いて生活することができました。 とはいえ、「Tちゃ…

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麻奈先生
2年前

Tちゃんを自宅で預かる!!

Tちゃんに「言葉の療育」をしてあげたいと思ったものの、「記号を見せて発音させたりするのかな」という素人っぽい疑問が出てくるだけで、どうすればよいのかまったく見当…

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麻奈先生
2年前

聴こえていると思うのだけれど

聴こえていると思うのだけれどTちゃんに「耳の検査を!」という話は、とても深刻なことです。 その一方で、私たちは半信半疑なのも事実です。

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麻奈先生
2年前

Tちゃんの危機!!

20回のレッスンを迎え、これからTちゃんはどんどんよくなっていく! と確信をもった矢先のことです。困ったことが起きました。

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麻奈先生
2年前
子どもが悪いことをするのは当たり前。でも犯罪者にはしないで!!

子どもが悪いことをするのは当たり前。でも犯罪者にはしないで!!

「わが子が他人のものを盗った」と聞いたお母さんはどんな反応をするでしょうか。
「なに不自由ない生活をさせているのだから、盗るはずがない」と指摘した相手に逆切れするでしょうか。
それとも、大切に育ててきたわが子が「悪いこと」したショックで、ヒステリックに子どもを叱[しか]ってしまうでしょうか。

どちらの気持ちもわかりますが、相手に憤[いきどお]りをぶつけても、わが子を責め立てても、子どもは「二度と

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子どもが不憫【ふびん】で踏みこめない教育現場

子どもが不憫【ふびん】で踏みこめない教育現場

 
 
社会の事情、大人の事情によって、保育園やこども園には、早いと生後57日から通いはじめるお子さんがいます。
動物の世界なら、母、もしくはそれに近い親族やグループのメスに育てられるのが当たり前の時期――まだまだ、だれかにしがみついて、1対1でかまってほしい。そんな時期です。それを、〇歳は3人にひとり、1~2歳は6人にひとり、3歳児になると20人にひとりの大人が担当します。

登園最初の日は「マ

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Tちゃん、木下先生に一芸を披露する

Tちゃん、木下先生に一芸を披露する

楽院の芋ほり遠足に参加して、「楽院のお姉さんたちといっしょ行動すること」を思い出したTちゃんは、年度末におりこうになっていたころまで、巻き返すことができました。特に、運動の時間はこれまでうろうろしながら遠巻きに隠れて、「どうやってやればいいのか」「お友だちはどうやっているのか」を見ているだけのことが多かったのですが、同年代のお子さんと同じタイミングで、走ったり、踊ったり、跳んだりという活動に参加で

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Tちゃん、インターの試練に合う

Tちゃん、インターの試練に合う

2022年の5月から、Tちゃんはインターナショナルスクールに通うことになりました。ママが母国語のネパール語で先生と交流ができたら、Tちゃんが幼児時代を過ごす教育機関として最良です。
最初は、「Tちゃんは日本の保育園に慣れていたから、泣かないでおりこうにしている」というママの言葉に私も安心していました。

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もっと言葉を交わそう

もっと言葉を交わそう

今年の夏は、3年ぶりに、群馬県で夏期合宿を開催しました。
感染症が流行[はや]っているなかで、年少から小学校高学年までの小さな子どもたちを預かり、東京から遠く離れた自然のなかで、3泊4日の合宿をおこなうのは覚悟が必要でしたが、コロナ禍で多くの行事が中止された子どもたちは、通常時に比べて、肉体面、精神面双方で成長発達が遅いように感じるため、今年から再開を決めたのです。

音楽合宿で人間力を伸ばす!!

音楽合宿で人間力を伸ばす!!

楽院の夏期合宿は、音楽の能力を高めるためには日常生活を改善しないと個々の能力差が縮まらないという理由で、私の両親が自宅で生徒をお預かりしていた「お泊まり保育」からはじまったものです。
コロナ禍のあいだは子どもだけ預かって遠出することは難しかったため、昨年の合宿は楽院の教室のなかにレンタル布団を敷いて、4泊5日、みんなで寝食を共にするお泊まり合宿をおこないました。

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お悩み:問題行動を直すと、子どもはがまんしすぎになりませんか?

お悩み:問題行動を直すと、子どもはがまんしすぎになりませんか?

【質問】
三歳半になる息子は、同年代の子どもの集団のなかで、ほかの子が遊ぶおもちゃを取ってしまったり、気にいらないことがあると手を出したりすることがあると指摘されるようになりました。
いろいろな教育現場の先生方の助言によって、「してよいこと・悪いこと」をていねいに説明するようにしたところ、最近は幼稚園やおけいこごとで問題行動をしなくなり、本人のがんばりを感じています。
ところが、家庭で、息子が涙を

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幼児期には良質な教育を!

幼児期には良質な教育を!

最近、「生後一〇〇〇日の育ち方によって、幼児期にすでに個々人に能力差が生じていると書かれている『21世紀の社会契約』(ミノーク・シャフィク著・東洋経済新報社)という本に出会いました。
その本の「誕生後の数年間はもっとも重要な時期」という項で、
「最近の調査からは、子どもの誕生から最初の約一〇〇〇日間が、認知的発達および学習能力のためにいかに重要であるかが示されている。三歳になるまでのこの時期に、脳

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お悩み:子どものために必死で働いているのに、娘はだらだらでイライラします。

お悩み:子どものために必死で働いているのに、娘はだらだらでイライラします。

【質問】

三歳の娘について悩んでいます。
子どもにできるかぎりよい教育を与えたいと考え、フルタイムで働いています。
でも、娘は私の言うことをまったく聞かず、毎朝「早くして」と言ってもだらだら。私の邪魔ばかりします。
また、幼稚園やお稽古ごとに様子を見にいくと、先生から「ふだんはこんな様子ではないのですよ……」と言われるほど、娘はがんばる姿を見せません。
私がこんなに一生懸命働いているのに、なぜ娘

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Tちゃん、発達外来の診察に行く!

Tちゃん、発達外来の診察に行く!

3歳児検診で「難聴」を疑われ検査をしたものの、耳に異常はないと言われたTちゃん。小児耳鼻科の先生からは、「核となる母語」がネパール語なのか日本語なのか、定まっていないことも発語が遅れている一因ではないか、とのお話がありました。
 
私たちが母語を習得するまでには5年、2万時間かかるそうです。
そして、母語が定着するのが10歳ごろだと言われています。脳科学の専門家が、外国語を始めるべき時期は8歳から

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Tちゃん! 検査の結果が出る

Tちゃん! 検査の結果が出る

Tちゃんの聴覚検査から1週間。
結果を聞きに、大学病院の難聴外来に付き添ってきました。

診察室に入ると、耳鼻科用の椅子がおかれ、ママはTちゃんを後ろから抱っこして固定するように言われます。
病院の独特の雰囲気に緊張するTちゃんですが、奇声をあげたりはしません。

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Tちゃん、大学病院へ行く!!

Tちゃん、大学病院へ行く!!

12月の雨が降る寒い日、Tちゃんの聴覚検査のため、大学病院に付き添いました。
待ち合わせ場所で私の顔を見るなり、「ママから離されて預けられる」と用心したTちゃんは、「ウー」と威嚇[いかく]の声をあげます。

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Tちゃんのわがままに向き合う!

Tちゃんのわがままに向き合う!

祝日の振替で、大勢の1・2・3歳の子どもが託児ルームにきた日がありましたが、Tちゃんは大泣きすることもなく落ち着いて生活することができました。
とはいえ、「Tちゃんの勝手を許して、ひとりだけ別の部屋で遊んだりするのを制約しなければ」という条件がつきます。

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Tちゃんを自宅で預かる!!

Tちゃんを自宅で預かる!!

Tちゃんに「言葉の療育」をしてあげたいと思ったものの、「記号を見せて発音させたりするのかな」という素人っぽい疑問が出てくるだけで、どうすればよいのかまったく見当がつきません。

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聴こえていると思うのだけれど

聴こえていると思うのだけれど

聴こえていると思うのだけれどTちゃんに「耳の検査を!」という話は、とても深刻なことです。
その一方で、私たちは半信半疑なのも事実です。

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Tちゃんの危機!!

Tちゃんの危機!!

20回のレッスンを迎え、これからTちゃんはどんどんよくなっていく! と確信をもった矢先のことです。困ったことが起きました。

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