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『殺人鬼の存在証明』大変オススメです!
時間軸がビュンビュン前後するので、わかりづらいですが、すごく面白い映画です。都内では新宿バルト9でしかやらないんですけど……。でも、観た人の感想が聞きたい。海外ではメチャクチャ高い評価受けているんですよ。
フランスの団地映画が意味するもの
隔週連載の「夜リラタイム」が更新されました。今回はフランスの団地映画特集です。自分が団地に引っ越したのと、団地映画が最近目に付くので、どういう理由で増えているのか考えてみました。どの映画も面白いので観てみてください。
キネマ旬報のクロスレビュー
今月もクロスレビューに執筆しています。作品は『リトル・エッラ』『異人たち』『マンティコア 怪物』『エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命』です。個人的には『異人たち』とベロッキオが面白かったです。
他の方が『雨降って、ジ・エンド。』のタイトルを出していたのですが、わたしはこの映画をペドフィリア肯定のマズい作品だと判断しているので、ある映画の主人公がそれゆえ、みずからに厳しい判断を下したこと
平凡であることが恐ろしい映画
隔週連載の「夜リラタイム」が更新されました。今回は「平凡であることが恐ろしい映画」というテーマです。悩ましいんですよね。ダイナミックさだけが面白さじゃないし、人間にとって日常の繰り返しはかなり重要な行為だし。でも人は日常の延長を映画に求めるかというと、そうでもないでしょうし。紹介した映画はみんな良かったので、オススメです。
ぴあで『No.10』をオススメしています
ぴあで『No.10』をオススメしています。ストーリーの説明ができないので、まったく謎の映画になってますが、信じて観に行ってください。『No.10』というタイトルも、アレックス・ファン・ヴァーメルダム監督の10作目という意味しかないです。でも重要な映画です。
ぴあで『オッペンハイマー』評
ぴあで『オッペンハイマー』をオススメしています。音の不穏さも気になるし、オッペンハイマーの無意識と宇宙を表すような抽象的な映像など、目が離せない。ラストカットのキリアンの表情が見事でした。
朝日新聞に『ビニールハウス』の映画評
サスペンスであり、人間の悪だくみはもうちょっとのところでタイミングがそれるという、完全犯罪は難しいなあといいう映画です。そこに取り返しのつかないことがある。心が弱っている人の互助会が、新たな依存関係を生む母体になる危うさなども描かれています。老々介護になってからでは、間に合わないことが多いとか。
『ナチ刑法175条』をオススメしています
1999年度作品。監督はロブ・エプスタイン&ジェフリー・フリードマン。ドイツでも現在の若い人の4人に1人は、同性愛者が収容所送りになったことを知らないそうです。歴史は何度でも掘り返して観るべし。
ぴあの観た映画、観たい映画ベスト3
毎月、ぴあに執筆している人々でベスト3を決める企画です。意外に偏るなあという印象。あまり突飛な人はいないような。
3月はやはり、アレですよね。キリアン昔から大好きだよー。『レッド・ライト』が一番大好きだー!
『週刊文春CINEMA』で『システム・クラッシャー』評
3月6日に発売になった『週刊文春CINEMA』で『システム・クラッシャー 家に帰りたい』の映画評を書いています。幼少時に父親から受けた虐待で、忍耐や冷静さを欠いた性格に育ってしまった9歳のベニー。両親は離婚していますが、母の新しい恋人とも折り合いが悪く、ベニーは気にいらないことがあると暴れてしまいます。
母がその恋人と別れても、ベニーには弟と妹もいて、経済的にカツカツだし、ベニーがもし怒りに駆られ
朝日新聞夕刊に『DOGMAN ドッグマン』の映画評
3月8日の朝日新聞夕刊に『DOGMAN ドッグマン』の映画評を寄稿しています。監督はリュック・ベッソンですが、かなりケイレブ・ランドリー・ジョーンズ風味が強くて、あと犬たちがカワイイ! 個人的に、リュック・ベッソンで唯一好きな作品になりました。
夜リラタイムが更新~『薄氷の告発』
隔週連載の『夜リラタイム』が更新されています。来週公開の韓国映画『薄氷の告発』が、性被害の告発の難しさ、加害者は何度も繰り返すことなどを扱っているので、そういった問題を書きました。
また、どんな現場でもしごきと虐めは紙一重で、対象の尊厳を傷つけるのは違うのではないか、という話にも触れています。