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厨房作業見直し隊ムロの「未来厨房への歩み(もがき)」エピソード7

「ここは刑務所じゃない!」

こんにちは。厨房作業見直し隊 、隊長のムロです。

月に一回ペースで、介護施設厨房を未来型に変える歩み(もがき)をみなさんにお伝えしていきます!応援してもらえると嬉しいです。

【ムロ vs 対抗勢力】

ラウンド1
「利用者さんに番号をつけるなんてありえない!」カーン!(ゴング)

とある介護施設には60人もの利用者さんがおられ、それぞれ食事内容が異なります。

イメージしてください。
3列×7段=21マスの配膳車が3台。
1マスごとにお盆と名札が置いてあります。

60人の名札の中から、田中さんを探し、田中さんの食事をお盆に置き、次に佐藤さんの名札を探し、佐藤さんの食事を置き……。

全員の食事を置き終える頃には、目がシュパシュパし、めまいに襲われ、頭痛が……というのは冗談ですが、途方もない作業であることには違いありません。

そこで、「名札に番号を振ろう」と提案しました。

60人の中から「田中さん」を探すより「15番」を探す方が楽なんじゃないかと思ったのです。

それをスタッフのみなさんに伝えると、

「利用者さんに番号をつけるなんてありえない!ここは刑務所じゃない!」

なんて利用者さん思いの良いパートスタッフなんだと誇りに思う余裕は私にはなく、

「アホか!そんなん分かっとるわ!あんたが探し回ってるムダな時間を無くしたいんや!」と言い返す始末。

若気の至りと言い訳しつつ、言葉遣いを大反省……。

今度は冷静に思いを伝えました。

「僕はね、単純に入居者さんに温かい食事を食べてもらいたいだけなんです。場所を探してる間にどんどん冷めていくのが見てられないんです。だから少しでも早く配れる方法をずっと考えていて、たどり着いたのがこの方法なんです。一度やってみましょ?あかんかったらまた違う方法考えましょうよ」

こうしてやっと納得してもらえました。今ではこのやり方が当たり前になりました。


ラウンド2
「そんなやり方じゃ逆に遅くなるわ!」カーン!(ゴング)

介護施設の厨房作業において、注目される作業は「盛付け」や「配膳」なのですが、実は「食器洗浄」の作業も大きなウェイトを占めており、改善点も多くある作業の一つです。

洗浄作業の中には、しゃがむ/振り返る/背伸びをする/棚に手を伸ばす/持ち上げる/移動する、といった体に負担のかかる動作がとても多く、そのやり方は決して安全とはいえないと私は感じました。

そこで、食器の置き方や洗う順番などの作業をひとつひとつ決めていき、スタッフ全員が同じ手順で行うようにすることを決めました。

そう決めたのはいいのですが……
すぐに対抗勢力の逆襲を受けます。

新しいやり方を提案しても、自分のスタイルを時間をかけて確立させていったスタッフのみなさんにとって、そもそも「新しいやり方に変える」ということ自体がかなりのストレスだったようなのです。

私の提案に対して、
「そんなやり方じゃ逆に遅くなるわ!」と反対するスタッフ。

「んなアホな!」と思いつつ、反省したムロは一味違います。

今回は「安全第一」という名目で説得を試みました。

・もしも棚からものが落ちたら
・もしも手が滑ってものを落としてしまったら
・もしも移動中に転んでしまったら

一つ一つのムダ(と私が思う)動きをムダと言い放つのではなく、「危険を避けるためなんです」「リスクを抑えたやり方なんです」とお伝えすることで、スタッフのみなさんに納得してもらうことができました。

柔よく剛を制すを体現したムロ!
もちろん、逆に遅くなるなんてことはありませんでした。

この後もスタッフのみなさんとうまく連携できたかというと……

そう甘くはなく!

その後も作業改革には大きな壁が立ちはだかるのです。


ラウンド3は次号で!



【ムロ(岩室匠)プロフィール】

兵庫県尼崎市出身30歳のムロ。

大学を卒業後、英語教師、調理師を経て、介護業界に入る。

4年前島根県松江市に移り住み、始めた家庭菜園にどハマり中。

今年こそは大玉スイカを収穫したい。

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