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『発達凸凹思春期の見守り方④』~自分の最適な学習方法を見つける時~

今回は特に中学生になった時に気を付けてもらいたいことを書きます。
以前の時間に余裕がある時には新中学生を対象にワークショップを行っていましたが、今はさすがにそれが許される環境にはいないため
このNOTEに書いておこうと思います。

・中学校は小学校とは大きく違う教育環境だ。

誰もがよくご存じのように中学校は小学校と環境が大きく違っています。
ですから、小学生の時と同様に、小学生の延長線上に中学校生活を考えてはいけません。
保育所から小学校に代わるくらいのカルチャーショックが子どもたちを襲います。
必然的に保護者の方も今までのような関りはNGです。
子どもの自立への道を邪魔してしまうことにもなりかねません。
適度の手放さないといけないことが増えてきます。

特に学習面での家庭でのサポートは注意が必要です。
だからと言って塾へ丸投げも危険です。
個別指導塾であっても、
発達障害児対象の塾であっても、
「個別」やから子どもに合った指導してもらえるだろう。とか
「発達障害」をうたっているから理解して指導してくれるだろうと簡単に思わないようにしてください。(理由はまたの機会に)

では、どのように見守ればいいのか?

・子どもが効果的な学習方法、記憶方法を見つけるための大切な1年

標準域の近くまで発達が追い付いてきているようであれば、
まずは、少しのヒントだけに留めて学習、特にテスト勉強のやり方を本人に任せてみてください。
もし、WISC-Ⅳの検査結果など手元にある場合はそれを参考にしてみても良いと思います。
その上で、塾を利用するのも悪くありません。
塾に行っているのであれば、その塾での対応やサポートなどもしっかりみてください。

そうしながら、まずは最初のテストを受けさせてみてください。
その結果、子ども自身がいろんな発見をするしょう。
テスト勉強の仕方が適切であったかどうか。
周りの友達や先生にどのように助けを求めて進めることができたのか?
そもそも、普段の授業においてのノートの取り方やプリントの整理の仕方などがどうだったのか?を本人に振り返らせてどんなふうに普段から学習を進めると良いのかを考えさせてください。

だから、テストの点数は中学一年生の一年間は必要以上に気にしないであげてください。
保護者の方は「テストの点数なんぞ、これっぽちも気にしていない。」という風に子どもに感じさせてください。

大事なことは、子ども自身が自分に合った学習の仕方をできるだけ早く見つけることです。
記憶するのにどのような方法が良いのか?
テスト勉強のスケジュールはどのように組むと良いのか?
テスト前の時間の使い方は?
などなど
この時期だからこそ、ゆっくりと時間をかけて子ども自身に経験させ、
自ら発見させてほしいです、自分の学び方を効率よくする方法を。


「学び」は一生を通して行っていただくことなので不得意な方法での学習を強いられたら苦痛以外の何物でもありません。
そのことが「学ぶ」ことを嫌いにさせてしまうのです。
小学校の時にこのような状況に陥ってしまっているなら、
大きく軌道修正してあげてください。
これからの先の人生がつらくならないようにするためにも。



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