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入院で1,000万円の請求?!ハワイでの医療制度について知っておきたいこと

ハワイに限らず、アメリカの医療費は日本に比べてはるかに高額!というのは皆さんご存知かと思います。

ハワイ(特にホノルル)はアメリカ国内でもトップクラスに入るほど医療費が高額な地域となっています。

短期の旅行であれば、お薬などを日本から持参し、怪我や病気に気をつけて過ごせば問題ないケースが大半ですが、ロングステイや移住を視野に入れている場合、知っておきたいアメリカ(ハワイ)の医療事情。

突然の体調不良や事故など、気をつけていても万が一…ということも。
滞在日数に比例してリスクが増えます。

今日は日本との医療制度の違い、渡航前に出来る対策、現地にロングステイしていて感じたことなどを書きたいと思います。

Q.日本と医療費は、どの程度違うの?

日本の医療保険制度は、必要な医療は公的保険でカバーするという基本方針のもとで成り立っています。
大半の人が医療費の3割のみ負担し、他7割は国が負担します。

アメリカはそのような制度がないため医療費は全額自己負担。
例えば、急病で入院し手術を受けた場合。治療・入院費は数百万から数千万円に及ぶこともあります。

Q.日本でも病院に全然かかることがないんだけど保険加入必要?

お医者さんにみてもらう=急病
こんなイメージが先行しますが、気にかけるべきは病気だけではありません。

むしろ、旅行客の場合
・マリンアクティビティでの事故
・車の事故
・事件に巻き込まれるケース etc…

日本で生活していると、あまり想定しないような怪我の心配もあります。

昨年の夏頃、ハワイの人気観光スポットで日本人観光客の男性が暴行され大怪我を負った事件も起きています。(日本では報道されていないため、あまり周知されていませんが大きな被害を受けた事件でした)

このケースでは救急車、入院、治療費の請求が約800万円となってしまいハワイでの治療が受けられず緊急帰国というかたちをとられたようです。

私自身も夫婦でハワイに長期滞在している際、お昼の時間帯でしたが「怖い!」と感じる場面に数回遭遇したことがあります。

主人と一緒だったため事なきを得ましたが、治安面も含めハワイといえど、やはりアメリカ。

事故・事件に巻き込まれることは誰も想定できません…。

このような被害が起きないことを願うばかりですが、不測の事態に備え、高額な医療費をカバーできるよう事前に保険加入しておくこと。
これも自身の身を守ることに繋がります。

Q.海外旅行保険加入とは?

海外旅行保険とは、旅行中に病気やケガをしたときの医療費や盗難に遭った際の補償をしてくれます。金銭的な補償だけでなく、トラブル処理や現地での日本語サポートなどのサービスも受けられるので心強いサービスです。

海外旅行保険は「携行品損害」と「医療補償」が別枠で組まれているケースもあるため、加入時は医療補償の有無を確認してくださいね!

Q.保険加入時、目安となる補償金額は?

海外での医療補償は最低でも1,000万円は必要と言われています。

「そんなにかかる?!」と思ってしまいますよね…

しかし!
救急車を呼ぶのも有料 7〜8万円
レントゲン、診察、お薬
日本なら数千円で済む内容ですが、これだけでも30万円ほどになることも。

数日間の入院の場合、数百万円
骨折や手術を伴う急病の場合は…
1,000万円ではカバーしきれない場合もあります。

Q.旅行における保険料っていくら?

滞在日数にもよりますが、1週間滞在のショートステイで2,000円前後
1ヶ月滞在のロングステイで12,000円 前後が相場です。

また渡航前に保険加入しなくてもクレジットカード付帯の海外旅行保険で済む場合もあります。

年会費を支払っているクレジットカードであれば比較的、手厚い補償がついています。
しかし年会費無料のカード付帯の海外旅行保険は、医療費の補償は300万円程度が一般的。

医療費の高いハワイでは補償金額が不十分なので、渡航前に保障内容を確認したいところです。

Q.クレカ付帯の保険はロングステイにも適用されるか

クレジットカードに付帯されている海外旅行保険は、海外旅行者向けであることが多く、保障期間が最大90日間に限定されているタイプがほとんどです。
海外に90日以上滞在する方は、保険会社の保険に加入することをお勧めします。

Q.ハワイに移住する場合、保険はどうするの?

個人で保険会社・プランを選び保険に加入します。
企業で働いている場合は勤務先を通して加入します。

ハワイで加入する保険会社は、かなり限られており「HMSA」か「カイザーパーマネンテ」のどちらかに加入するケースがほとんどです。

病院で負担する自己負担金額は加入する保険プランにより異なりますが医療費の約6割〜約9割がカバーされます。

しかし保険料は非常に高額で1か月 1人あたり$300~$500。
夫婦や家族となると、さらに家計にかかる負担は大きくなります。

現在2014年1月1日に施行されたオバマケアという法律が適用されています。
この制度により、アメリカに住んでいる人は法律の条件を満たす保険に加入することが義務付けられました。つまりハワイに住む場合は、個人または勤務先を通じて医療保険に加入することが必要になります。

条件を満たす保険に加入していないと、ペナルティとして罰金が課されます。

一方、保険料の支払いが困難な低所得者層には、補助金が支給されることになりました。

ただし、トランプ政権となった今、この法律がいつまで続くかは不透明です。

移住者の場合、移住後2か月の間で保険加入しないといけないので要注意。

その期間中に加入しないとペナルティが課され、次年度まで保険加入ができないため無保険で過ごすことになることもありますので注意が必要です。

まとめ

・90日以内の旅行の場合は手厚い補償のあるクレカを持参する
・補償内容に不安がある場合は別途旅行保険に加入する
・移住の場合、現地の保険に2ヶ月以内に加入する

と、いうことになります!



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