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映画感想

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映画感想まとめて10本。春の記憶を追う

春から7月ぐらいまでに観た映画まとめて10本のひとこと感想。 星の数がじぶんでも曖昧な評価になった(いつものこと) 春以降、ガン闘病中の猫のこともあって映画を集中して観れてない感じ。 本音は1日1本観ていたい。映画を観ることもなかなか体力が要ることを実感してるこのごろです。 ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー3Dで鑑賞。 音楽よし、映像よし、後味さいこう。 日本が誇るゲームが映画になって、ヒットして、うれしくて。家族連れが多い映画館にこどもたちと親たちの笑い声が重なる。

映画感想まとめて16本。家族ってなんだ

ずいぶん長いこと映画の感想を書いてなかったんだなあと、手帳を見ながら思った。2023年は史上最低に映画を見なかったような気がする。 8月から見た映画が16本だけ……。 今回はなぜか「家族」がキーワードの映画を多く見た。 家族のカタチ。家族の絆。 ここんとこ家族ってなんだろうと考え過ぎてるからかな。 安心できる場所。安心できる人。それが家族なら家族はいなくなるのかもしれないなあ。血のつながりだけじゃない家族という単位の中でじぶんを見つめた感想です。 ミセス・ハリス、パリへ行く

映画感想まとめて8本*現在・過去・未来、忘れていいのはどこ?

このところ猫の体調にこころをとられて、観た映画がどんどん記憶から遠ざかっていく。書いておくことはしるしになる。手帳に書いてた観たはずの映画たち、書き留めて、 忘れよう。 PLAN75「ある年齢がきたら国の制度で死ぬことができる」 実際にあるとしたら、わたしはすぐ申請を出すだろうと思う。安楽死と老齢化社会の問題はすぐそこにある。 生まれてくることは選べないけど、死ぬことはじぶんで選びたい。 現在でもある国では、安楽死が許可されている。 「なんのために生きるのか」というわたし

映画感想『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』情報の多さに疲れるひきこもり

まずはアカデミー賞受賞、おめでとうございます。 『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』観てきました。 一言で言ってしまうと、わたしには合わなかった。 「合わない映画でした」と、おしまいにしてしまえば簡単だけど、その「合わなさ」はどこからくるのかを検証しようと思う。 宇宙の危機は家族の危機。 母と娘の関係と、夫に対する不満と、父に感じるいい娘じゃなかったと捨てられる思い……それらが複雑に絡み合い、いろんな世界の「自分」に飛んで能力を手に入れ、宇宙を守る。それ

映画感想『フェイブルマンズ』全ての出来事には意味がある

映画を見にいく時は水曜日になることが多い。週の真ん中の水曜日がリラックスして観れる気がして、昨日は片道30分の道を歩きながらシネコンに向かう。 『フェイブルマンズ』はスピルバーグ監督の自伝的映画。アカデミー賞にもノミネートされていて(毎年2〜3月の映画は楽しみだ)昨年から待っていた作品。 映画館の中は、わたしより年上じゃないか?と思われる女性も多く見えて(映画の途中トイレに行かれただろう女性に足をすくめて通路に通す)いつも決めているいちばんうしろの席での2時間半。 映画

映画感想*まとめて12本/2023年1月

1月は、意識して映画を見る時間をつくった。 音と映像と物語を感じていたい。そんな現実逃避みたいな時間の過ごし方が、じぶん的に贅沢だと思いつつ、惹かれるまま見た映画たちは、年老いてからのことや、LGBT、格差社会などなど隣にあるかもしれない人間の性を考えることになった。 グッドライヤー偽りのゲーム見終わってすぐ老人マッチングアプリはあるのかと検索してしまった。人の思いはどこまでも深く悲しく尊いのかもしれない。 ★★★★☆ ステージ・マザー亡くなった息子が経営していたゲイバー

映画感想『すずめの戸締まり』 あの日と今日と明日と

公開から1ヶ月。もう人が少ないかなと思いながら観た『すずめの戸締まり』 人は普通に多くいて、映画館の中がずしんと重くなって、目から水分が漏れ出す。ネタバレはしたくないし、考察した動画や記事はいやというほどあるから、個人的な忘備録として書こうと思う。 まずは新海監督の勇気、この作品を作ったことへの称賛を。 三本脚の椅子がこころの傷と欠落をあらわして、物語が旅に向かう。 「もういやだよ。こんなのいやだよ」 鍵をかける。 戸締まりする。 本音をぶつけ合ってお互いに傷つきもするけ

映画感想まとめて11本2022秋

この秋、見た映画の感想を簡単に……。 夏バージョンはこちらからどうぞ。 ドライブ・マイ・カーラストシーンをずっと考えた作品。 再生をして生きていく。 期待してなかったのに期待以上に感動してしまいました。 ★★★★☆ 引っ越し大名!星野源 主演 本が好きでいつも書庫の中にこもっている書庫番が、お国替えの大役を務め上げる物語。 こういうサクセスストーリー大好き。 ★★★★☆ きのう何食べた?「傷ついてるんだろ。怒っていいんだよおまえは」 思わず泣いた。 大事な人と食べるおい

映画感想『チケットトゥパラダイス』楽しいことは先延ばし?

娘が無事、弁護士資格を習得。卒業旅行に出かけたバリ島で、相談もないまま突然結婚を決めた!最悪な関係の元夫婦が娘の結婚を反対しにバリ島へ向かう。 見てきました。『チケットトゥパラダイス』 結論から言うと夢物語のような、何も考えずひたすら笑って泣けてハッピーになれる映画でした。 ジュリア・ロバーツは同世代。ジョージ・クルーニーはだーい好きな人で、見ないわけには行きません。しかも舞台がバリ島(ロケ地は違うようです) 涎もののお話の中に、まさに親としてのわたしがうなる。 娘が結婚

映画感想『ブレットトレイン』7つの悲しみを背負う男

日本を舞台にした『ブレットトレイン』観てまいりました。 『ザ・ロストシティ』を観た時、この作品にサンドラ・ブロックが友情出演してるとのことで(チャニング・テイタムさんも出演されてました)絶対観ようと思ってましたが、 予想を超えておもしろかったです。 というのも、真田広之さんがプロデュースに関わっていたとのことで、”本当の日本”を表現したいとつくられた作品だと聞きました。 でも映画はファンタジー。ここまでぶっこわれ(笑)日本は、ある意味、痛快でした。 そういえばコインロッカ

映画感想まとめて11本

この夏、見た映画をまとめてみました。 自分記録なので、画像なしで感想も手抜きです。 ぜんぶAmazonプライムで観ました。 IN TIME(TIME)寿命≒時間が通貨となった近未来が舞台のSFアクション映画。 お金が時間ってありえるかもなあってしみじみ感じました。 お金持ちはたくさん生きていて死なない。 豊かさってなんだろう。 ★★★★☆ キャラクター邦画。菅田将暉さん主演。 リアルな悪人が書けない漫画家が、目撃してしまった殺人鬼をモデルに作品を描いたら……。 劇中に出て

映画感想*『ザ・ロストシティ』笑えるか笑えないか。中年女性の冒険とロマンス

スカっとなにも考えず笑える映画見たかったんです。 劇場行ってきました。『ザ・ロストシティ』 コメディの王道をいくこの映画、コロナ後の人のこころを癒せるのか?とななめ上目線なわたしの感想は「笑えるけど笑えない」でした笑 なにしろキャストが豪華。休業宣言をしたばかりのサンドラ・ブロックと怪演だと話題のブラッド・ピット。そしてわたしは見終わっても気が付かなかったハリーポッターのダニエル・ラドクリフ。豪華キャストで予算モリモリのザ・ハリウッド映画なのです。 冒険ロマンス!スランプ小

映画感想『グッバイ、リチャード!』人生はくそったれで愛おしい

突然、余命宣告を受けたらあなたは何をしますか? そんなベタな(汗)問題を描くジョニー・デップ主演の映画。 私的に久々のジョニーを見て、それだけでこころが弾む笑 コミカルな演技が得意でも寂しい目をしてるジョニー・デップも57歳。まだまだ色っぽさがあるお姿にファン(わたし)は愛おしい想いを抱く。 この映画はあと半年の命だと余命宣告を受けた男が、家族や仕事、そして自分の人生を”やりたいことしかしない”と決めた日々を見せつけてくれる。 ちょっとネタバレ的なことを書くと、ラストが納

映画感想*『プリデスティネーション』選んだのは自分自身

この映画をネタバレなしで考察できるか?と考えて、絶対「できないわー」と結論が出まして、少々ネタバレ書きます。 嫌な方はすみやかにご退場を。 タイムリープものの映画で、こんなにもパズルのピースがあっていく感じは爽快。 時空警察で働く男。 最後のミッションで過去に行き、ある客の話を聞く。 自分の任務を継ぐことを条件に、時空を移動する。 だがその時空の旅は、ぐるぐる回ってる。 人生の登場人物は、すべてじぶん。 自分自身で選択したもの。 過去と向き合い、未来を招き、今を生きる。