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人間ごときが自然を扱えるわけないのだと思い知らされる『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』

【個人的な満足度】

「午前十時の映画祭13」で面白かった順位:2/2
  ストーリー:★★★★★
 キャラクター:★★★★★
     映像:★★★★★★★★★★★
     音楽:★★★★★
映画館で観たい:★★★★★★★★★★★

【作品情報】

   原題:The Lost World: Jurassic Park
  製作年:1997年
  製作国:アメリカ
   配給:UIP
 上映時間:129分
 ジャンル:SF、アドベンチャー、アクション、パニック
元ネタなど:小説『ロスト・ワールド -ジュラシック・パーク2-』(1995)

【あらすじ】

イスラ・ソルナ島には〈サイトB〉という研究所があった。この施設は【ジュラシック・パーク計画】における、恐竜のクローニングと育生の拠点だったが、4年前の大事件の後、ハリケーンによって壊滅。ジャングルに解き放たれた恐竜たちは独自に繁殖を続けていた。

現地調査を依頼されたマルコム博士(ジェフ・ゴールドブラム)は、前回の事件を踏まえ、一度は断る。しかし、恋人の恐竜学者サラ(ジュリアン・ムーア)がすでに現地入りしたと知り、島に向かうことに―。

【感想】

午前十時の映画祭13」にて。1997年のアメリカ映画。『ジュラシック・パーク』シリーズ第2作目。相変わらず映像のすごさには度肝を抜かれますね。

<二段構成のお楽しみポイント>

今回の映画は前半と後半(とういうより、ほぼ終盤)で話の舞台がガラッと変わりますね。前半は、サイトBにおける恐竜からのサバイバル劇でして、これは前作と同じですね。まあ、前作は一応人の手で管理されているパーク内だったのに対し、今回は嵐で壊滅してしまって完全に大自然と化しているっていう違いはありますが。そこに、恐竜ハンターの集団も現れ、銃器で応戦するシーンもあったので、アクション感が増しています。とはいえ、ドンパチやる暇もなく、恐竜たちにやられっぱなしだったので、人間のちっぽけさを痛感することになるんですけど(笑)

後半は、ティラノサウルスをサンディエゴに持ち帰るというまさかすぎる展開です。特別な麻酔薬で眠らされたティラノサウルスが船で運ばれるんですが、途中で覚醒し、サンディエゴに着くなり船から脱走してしまいます。街の中で大暴れするもんだから、人々は逃げ惑い、車は吹っ飛ばされ、もはやただのパニック映画でした。脚本を担当したデヴィッド・コープがティラノサウルスに食べられてしまうモブ役で出ているのも笑えます(笑)

<前作の方がいろんな意味で面白いかも>

個人的には前作の方が好きですね。科学の力で恐竜を現代に甦らせるという設定に夢がありましたから。今回は前作の舞台となった島の隣に、恐竜を飼育する別の島があって、そこで恐竜たちが自然繁殖してるよっていう後付けのような設定だったので、ちょっとインパクトに欠けてしまったかなと。映像もすごいんですけど、やっぱりある程度観慣れてしまう部分はあるので、総じて前作を超えるのはなかなか難しいんじゃなかったかなあと感じました。いや、それでも十分楽しめる映画ですけどね!

<そんなわけで>

個人的にはすごく楽しめましたけど、世間の評価は低めなので、けっこう好みが分かれるのかもしれません。どうせなら、前作から引き続き、サム・ニールとローラ・ダーンにも出てほしかったですけどね~。とはいえ、映画館で観るべき映画だと思うので、今日から1週間という短い期間ではありますが、ぜひ劇場へ足を運んでいただけたらと思います!


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