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[ポエム] 人間一般

本意を探れば人は。

ひがむ。

気にすれば人は。

悲嘆する。

不信に思えば人は。

因縁をつける。

誇大妄想の末に人は。

その妄想に気付けない。

そうしていつしか。

知らぬ間に途端に。

見失ってしまう。

困惑して困惑して。

最後には。

何も分からなくなる。

いや正確には。

分かった気を装って。

そうしてそれから。

妄想と普遍性の間を。

往来する。

そしてやはり結局。

何も分からなくなるのだ。

人は実際。

何を主軸としているのか。

これが定まっていない。

それだから、それ故に。

妄想は誇大化するのだ。

誇大化して誇大化して。

最後には例外なく。

支配されるのだ。

人間一般は実際。

妄想による。

主観的真相たる世界を。

自己の内に勝手に。

捏造する。

そうして独りで勝手に。

気落ちする。

なるほど、彼はあなたを。

嫌っているのかもしれない。

それは彼の本意なのかもしれない。

それは紛れもないことかもしれない。

しかしそうやって。

邪推している段階であなたは。

妄想に取りつかれているのだ。

いや違う。

[それは悪である]と。

そう言っているのでない。

僕はあくまでも。

誇大妄想というのは実際。

この主観的認識による世界。

その世界においては。

一般的習慣となっている事実。

そのことだけを言っている。

我々人間とは実際。

主観視の内にしか。

そこにしか。

内在していないのである。

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