高校野球で得たモノ③「伝える力~技術編~」

さて、前回までは「挫折」「覚悟」のようなメンタル面での話でしたが、今回は実際に学生コーチとして活動する中で得られた「伝える力」について書きます。技術編と書いてる通り他にもありますので、それはまた今度。

本題に入ります。上司の方が問題点の修正だけを部下に求めて、修正する方法をレクチャーしてないケースがビジネスの場面で多くあると思います。指導者と教え子の間でも非常に多いです。ですがフォーカスするべきはHOWを教えてない事実ではなく、教えていない上司や指導者側に悪気がないことです。

ついつい忘れてしまうのですよ、指導者側も。指導者の役割はまず教え子の修正すべきクセを発掘することであるのは間違いないですから。修正すべきクセのせいで結果を出せてないのはもったいないですし。しかし、ここで1つ皆さんにお聞きしたいのですが「教え子は修正すべきクセをわざと出していると思いますか?」

答えはNOです。無意識に出るんですよ、クセは。そして指導者から「それ直せ」とだけ言われても今まで無意識に出てしまっていたことだから簡単に修正できないんです。指導者はクセを見つけるところまでは素晴らしかった。見つけられない人もたくさんいますからね。

でもここから先は、どうやって修正するか、すなわちHOWが必要になります。あえて言わずに教え子に考えさせる指導者もいますが、その方針が浸透していれば、それはそれでよいと思います。今回の話では対象外とします。

指導者は「指導」しなければならないと思っています。要するに「指示」を出すだけでは足りないということです。僕は「指示」徹底のためのHOWを提供して初めて「指導」が成り立つと思っています。

僕は学生コーチの経験でこのHOWを提供する力、伝える力を得ることができました。逆にHOWを提供できないと意図していることが伝わりません。では、HOWを提供するために必要なものは何か?それは知識です。教える分野に関してはきちんとした知識を蓄えておかなければなりません。

「当たり前だろ?」と思いますよね。そうです「当たり前」です。でもこの当たり前のことを追求できてない方が意外に多いです。僕の言っている知識とは「1つの事象の構成要素」と「修正すべき課題の解決策」であり、それを複数あげられる人が指導者としての資格を持っていると考えます。1つだけなら誰にでもあげられます。指導者ならば集めた知識を引き出しにしまっておいて、教え子に応じて使い分けることが求められます。

面白くない芸人を見て「この芸人面白くない、オチがない」と発言するのは誰でもできるということです。これが最初に言った「問題点の修正だけ」を求める人間です。指導者の方は是非、必要な知識を複数身に付けてHOWを提供してみて下さい。そのほうが、指導者側も教え子側も気持ちよくコミュニケーションがとれますし、お互いに結果を出せるようになります。さらに組織としてもその習慣ができれば後世に渡って好影響が見られ、強い組織になれると思いますよ!!

今回はここまで。はじめてテクニック的な話を書いて楽しかったです。前から書いてるように僕は若いので、「コイツの言ってること変だな」と思われた方は是非コメント下さい!世間の方の意見が聞きたいです!それではまた次回!!

MARS

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