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【バトン連載】タコライス、心して食べれよ!|縁をつなぐエッセイ vol.12|文:前田郁恵@石垣島

呼びました?前田郁恵です。うるさい感じですみません。

前回の記事をよく読んでみれば、私のことをこんな素敵に紹介してくださっていたとは!
ヨーコさん、素敵なご縁とご紹介をありがとうございます!

前記事にもありますが、彼女とは「アフリカン」音楽繋がり。
太鼓のリズムは飽きもせず、私の胸を躍らせ、血を騒がせます!w

何を隠そう、
石垣島へ初来島のいくえ、19歳、夏。
ジャンベを小脇に抱えて来島。(出身は千葉)
※ジャンベ…アフリカの手で叩く楽器
(実際には小脇ではかかえられず、飛行機内で優しいCAさんが1席空けてくださり、2名分席を使っての来島となりました。)

その席移動の関係から、たまたま移動した隣の席だった西表島出身の女の子と友達になり、本当の本当の最初は西表島へ行くのですが、そこは割愛。笑
たまたま行った西表島でしたが、滞在中はずっと台風だった件も割愛です。

なにそれ?

当時、タイなどのエスニック雑貨や服を取り扱う店舗でバイトしていた私。

お店があるのは吉祥寺。そこに新しいバイトの女の子が入ってきました。
年は近いけど、物怖じもせずなんでもハッキリ物申してくる仕事のできる彼女。

ある日、そんな彼女と、お昼休みのタイミングが一緒に。

彼女は自分作の弁当持参。
よく見れば、それは見たことのない食べ物。

今考えると失礼極まりないけど、

「なにそれ?」

まぁ、性格ですよね。
聞かずにはおれんタイプで…

仲良くなりかけた子に嫌われるかもしれないことよりも、なに食べてるのかが相当気になった。

今日は「タコライス」とのこと。
タコ入ってないのに。
それは沖縄らへんの島の食べ物らしい。

無知な私は、石垣島のイの字も知らず…。
(それゆえとてつもなくポジティブな勘違いで、島ではみんな太鼓を叩いていると信じジャンベを持ってきてしまった次第でした)

「やっぱ東京もどる…」!?

ちょっとバイトリーダー的なはずだった私。
その時、ドドーッと入荷した商品の在庫管理に難儀していたところ、管理表を作成し、バババーッ!とそれを涼しい顔で終わらせてしまう石垣島出身の彼女。

かわいい見た目と、毒舌と、わけわからん食べ物食べてる不思議さが相まって、w
完全に心持ってかれていた私は、彼女が「島に帰る!」と言ったタイミングを狙い、石垣島を訪れることにしたのでした。

でも当時、携帯電話などはございません。家電でのやりとり。
出発前日に彼女が、「やっぱ東京もどる…」と言った瞬間は忘れられませんw

(コード付き家電の受話器に口を当てたまま、玄関で青ざめた私が想像できたあなたも、意外とお歳がいっているのではないでしょうか?)

しかし自分がいないからって見捨てないのがこの島。この人。

「これぞご縁」
という出会いが多発。

私は頼りの彼女不在のまま彼女の実家に宿泊させてもらい、彼女の親友に毎日のように遊んでもらいました。

Photo by たがわともこ さん

きっかけの友と、その友と、ママと

たとえきっかけの友がいなくとも、その友が友を呼び、芋づる式に何人もの友達ができた私は、それから毎年来島するように。

23歳頃…ダイニングバーで働き、本当によく朝まで飲んでる時代到来。
(ここでもお世話になった大好きなねーちゃんがいますが割愛。)
(「割愛」って、こんな頻繁に使える便利な言葉でしたっけ?使い方間違ってない?)

酒を覚えた私は石垣島へ行っては泡盛を飲み、千葉では味わえない開放感とか、海の綺麗さとか、人の優しさとか、八重山がヤミツキに。

「絶対にダメ」と言われる覚悟で母に移住を相談するも、アッサリ「いいよ」と。(もちろん母になった今ならわかるよ、アッサリではなかったこと、もろもろね)

石垣島の友の実家に長期に渡り居候を続け、友のママのお店を手伝ったり、マリンショップで働いたり。

若いから、では片付けられないほど
居候宅では
心の底からお世話になり
たくさん心配をかけ
たくさん美味しいご飯と
愛のある言葉を頂きました。

ママとはフィーリングが合っているのか?
笑いが止まらなくなり、2人して笑いながら泣くこともしばしば。

ママの煮物とそばは最強で。
ママの煮つけたシブイが本当に大好物だった!

どんなにありがとうと伝えても足りないよな〜
※ママは生きてますw

Photo by たがわともこ さん

縁って、人生そのもの

最近もそんな風に考えていたとき
この記事のご縁をもらったのです。

私、タイミングと運だけはとっても良い方でw

こんな風に思ってたら叶った!
ってマンガみたいに、こんな素敵な機会を得て誠にすみません…!

でも、お風呂でぼーっと
ありがとうを最大限に伝える良い方法は?
今さらだけど、どこかに残して伝えられたらいいのにな、何かないの?
そんなことを考えてたタイミングでこの話を頂き、本当に私の中ではミラクル。

蓋を開ければ、編集長の佐藤さんともお知り合い。
(これまた娘が産まれてから初トリップした竹富島で旦那さんがいながら友人とナンパした人)w
彼の素敵な人格を知っているから、心から安心してナウ、コレを書いています。

仁くんありがとう。

だから縁ってやっぱ、生きている間ずっと繋がっていくし、自分が思っている間はずっと太く切れなくて、自分のルーツであり人生そのもの。

長〜い居候を卒業後、結婚するまではマリンの仕事で小浜島に住みました。そこでできたファミリーはとても大切で、私の第二の故郷。

子供を産み育て、現在住む地域でも心から人に恵まれているなあ、と感じてます。

タコライス、心して食べれよ!

さて、時を戻します。
これが、彼女にあの日あの時会わなかったら…?
彼女の弁当がタコライス弁当じゃなく、ただの唐揚げ弁当だったら…?
(流石にピパーツ風味くらいでは、私も人の弁当にツッコめません。)

お気づきかの方もおられると思いますが、このタコライスの「彼女」は、次のバトンを受け取っていただく相手。石垣島出身のリナさん。
ずーっと石垣でお世話になる"ママ"は当然、リナのママ。

ママ、お元気ですか?
私もママのような懐深い女性になりたいです。
あの時はたくさん迷惑をかけてごめんね。

リナさんとはあの時から長い付き合い。
彼女、最初の印象よりさらに多彩で、編み物や絵も上手。
最近はハリコのような作品も出品しているそう。

イロトリドリな彼女の作品は、愛があり、繊細で、でも大胆で。
いつも目を奪われます。
手に取る機会があったら是非、彼女の世界観に触れてみてほしいな。

私の人生はたまたま吉祥寺で出会ったリナと、彼女を取り巻く友人や、大切な家族(弟くんやお兄ちゃん、飼っていたニャンズ2人にも!)にたくさん大事なことを教わり、大切な時間を頂きました。

海で遊ぶことも、大事な友人がいることも、家族で笑って過ごす時間も、毎日誰かと出会って時間を共有することも、コレを書かせてもらったら、余計に奇跡に感じます。

こんな機会を本当にありがとう。

いま読んでくださった方も、きっと私の奇跡の一部。
是非どこかのタイミングで必ずお会いしましょう!
(最近脳力がより低下中!お名前覚えてない、など失礼があったら申し訳ないので先に謝っておきます!)ごめんなさい!
でも良かったら、根気よく話しかけてもらえると嬉しい!

これからは、みんなも島外でタコライス食べる時は心して食べれよ!笑

Photo by たがわともこ さん

リナ〜!このあとよろしくね〜!


▼「縁をつなぐエッセイ」の記事集です!


この記事を書いた人

前田郁恵(まえだいくえ)
ちょっと毛むくじゃらな長女と5歳の2児の母。結婚13年目。
さよこのアンダギーさん隣、「手作り体験工房ゆんたく」で、お店でも店外でもだいたい油を売ってます。
自分で調合できるラー油作り体験のお店ゆんたくは今年で10周年!
海で遊ぶのが大好き!28歳から始めたカイトサーフィンはおばあちゃんになるまで続けたいな♫

手作り体験工房ゆんたくInstagram:@yunta9tedukuri_taiken_


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