兄を殺した人はわたし

今仏壇をみて閃いた
両親と兄の位牌、線香に火をつけ閃くと言うか腑に落ちた、
兄は祖父母両親親族から溺愛され、知り合う人全員に好かれる才能をもつ人たらしで、
特に母は兄を身籠ると同時に日記をつけ兄への愛を毎日書く程に出産してから更に溺愛したのが日記とアルバムにびっしりと書いてあり異常な溺愛、幼稚園から塾に習い事をあらゆる物も買い与えた、私が知ったのは遺品整理で出てきた日記とアルバムを読んだから、
兄は5歳上で私とほぼ重なる事のない人生で、
兄は天才で塾習い事で家に居なく、うちは地域で1番多分貧乏だった気がする、父の会社のボロアパート社宅六畳一間共同トイレお風呂で両親とも稼ぎ、そのお金は全て兄につぎ込んでいたみたいで、兄は小学生の時100万近い自転車をオーダーでつくったり、極真本部道場に通い柔道キックボクシングカブスカウトボーイスカウトサーフィン色々としていたと日記に、中学受験首席で入り何か読み上げたとか詳しく書いてあった、そのままストレートに挫折する事無く銀行に入り1カ月目からトップに直ぐ一部上場企業の取締の娘と結婚して更にステップアップして順風満帆に子供、マンションを買い、私や両親とは会わなくなる、
私は物心ついたときには虐待ネグレクト、食べ物は給食だけ、毎日殺される程全員から暴力を、小さな時兄に海に突き落とされ死にかけたり、六畳一間に全員で目をつぶると殺されそうになる事が毎日、兄からは特に格闘技全般を習いそれを、私で毎日試した、5歳離れた動くサンドバッグを毎日、兄が買った自転車についてこいと何キロも走る、兄から腹筋腕立てスクワットいいと言うまでする、六畳一間で私は常に正座で本を1日一冊読み纏めて要約した文章を兄に提出、理由は音をたてたり動く事を禁じる為、音をだすと両親や兄が鬱陶しいからだと今は予想されるが当時はその毎日が普通なので私自身気にしていなかった、
5歳違うと体格は小学1年の私は栄養不足でがりがり、兄は格闘技をしていて大人の体格、中学高校時兄は100キロ近くあったらしい、
日記に書いてあった、その兄から毎日格闘技全般の技を受ける毎日、私は中学生1年で栄養不足で身長や体重がとまる175センチ40キロ位だった気がする、父方の祖父が185くらいはあったみたいで父方は皆背が高い遺伝で私も身長は高い方だった、
中学生で本家の隣に住むことになり転校、
一軒家になるが私は鍵を持たされず家に入れないので外をぶらぶらして皆が帰り家が開くまで入れず、油断するとチェーンがドアにかかり入れず夜も外で過ごす、
などなどずっと続いた、
兄が結婚して家を出たのが兄が大学卒業して銀行の近くに、
逆算すると17.8歳か
しかし兄は飲む打つ買うをする人で莫大な借金を両親に支払ってもらいながら生きていく、毎日カードの支払いや督促がきていたのを母が
払っていたみたいだがよくわからない、
父が脳梗塞心筋梗塞を3度、寝たきりになり私が介護をしながら働く、母は兄が家を出て生きがいを日本舞踊に、家元になり働きながら家元と両立ほぼ家に寝るためか荷物をとりに、
私は寝たきりの父の介護と仕事、犬達が居てくれてその子達を散歩ご飯家事、寝る暇なく過ごした、 
そして時間がたち突然警察から連絡がある、
警察に身元がわからない死体がありマンションで半年程たち腐っていてそこには兄が1人で住んでいたらしく、私は結婚式から会っていなくて居場所や何をしているか知らなかった、
いつの間にか離婚していたらしく銀行も辞めて起業して何かしていたらしいがよくわからない、今もわからない、
兎に角母と私で警察に行くと死体置き場に黒い人間が膨らんで溶けて何だかわからないし兄だか判らない、しかし身につけていたアクセサリーに見覚えがあったのかよくわからないが、母がこしをぬかして、暫くして、立ち上がり溶けた人間に触ると何かいった気がするが
溶けた人を初めてみたのでその恐怖は凄くなんだかわからないがゾッとした記憶しかない、
そして母と帰り、死体解剖やらなんやらして、順番は忘れたがその解体した死体を暫くして警察だか病院に母と取りに行く、車で2人で行き、ほぼ記憶にないが死体をみたかみないかした時車から母は降りて来ずあまりの出来事に死体をみてから母がどうしてたか忘れた、私は父の介護に祖母の介護や犬達のお世話に仕事と母の面倒も重なりほぼ寝る時間なく毎日過ごしていて、その間の記憶が忙しいのと寝てなくて抜け落ちている、
ただ記憶にあるのは死体を受け取りか見にいったか葬儀屋にたのんだかした時、警察官からは変死と書類がでていた気がする、毎日キャバクラや飲み屋に朝まで飲んでいた日付から9月2日の朝方まで飲んでいたとか聞いた気がする、
警察がどんな調べ方をするのか知らないのでわからないが、携帯の履歴等もその日で最後だったみたいだ、
順番順序はわすれたがそんな感じで警察に行った時に警察か誰かと一瞬会話した気がする、
他殺かもみたいな事をきいた気がするが
聞き違いか記憶違いか、警察官らしき人が私に近寄り話した瞬間、突然車のドアだか窓をあけ母と目が合ったのだけは記憶にある、
凄い鬼の形相で鬼の様な目で私を見た、
そして2人で車で帰った、
ここで現在仏壇の前にいる私があの時の母の目を仏壇に並ぶ父、母、兄の写真と位牌をみながら母の写真の目をみて腑に落ちた、
母は私が兄を殺したと考えた可能性を、
物心ついた時から虐待ネグレクトされ続けた私が復讐したと、確かに家族一族に虐待の的にされていた私ならと虐待した側からは思うかも、それに兄は人たらしで他人全員から好かれる天才で格闘技全般をする猛者である、
恨みを持つのは私のみだと母が思ってあの鬼の形相と目で私を見たのだとしたら合点がいくし、溺愛する兄を亡くしその怒りを私にぶつけるいい対象である、
腑に落ちた気がした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?