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ちょっと親切すぎやしませんか~

ネットニュースによくあるパターン:
トップに箇条書きで要点がまとめられている

時短にはなって便利だが、文章を読んで要約するという、仕事をしていくうえでも大切なスキルを磨くチャンスを失くす

ブログによくあるパターン:
たいして長くもなく簡単な文章にも最後にまとめが書いてある

同じこと何度も繰り返さなくても理解できるんですけど😅

「読まれるツイートにするためのススメ」お決まりのパターン:
漢字を減らしてひらがなを多様すべし(選挙候補者が名前をひらがなで表示するのも同じ)

新しい漢字を覚えたり、使い方や読み方を学ぶチャンス減

バラエティー番組やYoutube動画でよく見られるパターン:
ポイントをおさえるだけならまだしも、不必要な字幕がやたらと多い(聴力障害者への配慮という側面からみたらいいことなのかもしれない) 

日本人は日本語のリスニング力が落ちてしまったのか?

TV情報番組パターン:
無駄な反復が多すぎておもわずひくほどの内容の薄っぺらさ

見ると時間を損したという思いを抱くので、しばらく見ていない(TV離れにつながる?)

番外編/スタバパターン:
日本に行くと時々遭遇する、幼稚園生に話しかけるような口調とトーンで接客するレジのお姉さん

あのー、私大人なんですけど?の違和感

***

これらに遭遇した際に「私、バカにされてる?」って思うのは私だけなのでしょうか。

易しいのが悪いとは言っていない。疲労している時、難しいものは見たくないのは私も同じ。

しかし「考えないですむ」ものばかりに埋もれてしまう毎日はいかがなものか。筋トレしなければ筋肉は確実に衰えるように、考えなければ脳の機能は確実に低下する。

自分で考えることを放棄し続けるということは、つまりこういうことだ。

大切なことを「自分で判断する」ことができなくなる

周りの意見に容易に流される

誰かに精神的に依存する

誰かの意見を盲目的に支持する

白か黒か、味方か敵か、といった二極思考に陥りやすくなる
視野の狭さは生きづらさにもつながる

もちろん個人差はあるので、一概に断定はできないが、全体的にこうした傾向があるのは否めない。リテラシーを甘やかされる代わりに、私達は何を失っているのか。

メディアがどんどん甘くなっている。視聴者のレベルにあわせてより簡単、より頭を使わずにすむ媒体が増えている。おバカな視聴者でもわかるようにという配慮はいまや報道にも及ぶらしい。

安部首相とのゴルフやハンバーガ―完食なんてどうでもいい。外交儀礼の皮をかぶったトランプ大統領の「したたかな商人」の顔をもっと知りたい、と求めている人は案外多いのではないか。

精神的な自立は、「自分の頭で考える」ことなしには成立しない。

甘やかされ続け「自分の頭で考える」という大きな武器を知らず知らずのうちにとりあげられないよう、互いに甘やかすのはいい加減にし、硬軟バランスのよいアウトプット・インプットを心掛ける必要があるのではないだろうか。

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