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【ネイティブ・アメリカン料理】 ミネアポリスでおすすめのユニークなレストラン、OWAMNI

Owamni by the Sioux Chef というレストランの食レポ。


お店のコンセプトは、 植民地以前のアメリカ料理

お店のコンセプトは、ヨーロッパ人がアメリカに入植しネイティブ・アメリカの人々の暮らしや文化を変えてしまう前の、ネイティブ・アメリカン固有の食材を使った料理を提供するというもの。レストランの料理には、ヨーロッパから持ち込まれて広がった食材である小麦、サトウキビ、乳製品は一切使われていない。小麦不使用なので、全メニューが、グルテン・フリー、乳製品フリー、砂糖不使用とのこと。

お店のウェブサイトは 2ヶ国語表示で、英語とDakotaが選べる。Dakotaとは、ミシシッピ河周辺のネィティブ・アメリカンである、スー族の言語のようだ。

シェフの Sean Sherman さんのミッションは、土地固有のフードシステムを活性化させ、植民地以前のアメリカ、古来からの食文化の可能性を探り意識を高めていくことだそう。(参照元 : Owamni)

料理とサービス

待ちに待った予約当日。
フレンドリーなスタッフに案内されて入ったレストランは、大きな窓からミシシッピ河が見下ろせる明るい内装の心地よい空間。

写真はお店のウェブサイトよりお借りしました。

メニューはアラカルト。
前菜とメインを一皿づつオーダーして、パートナーと2人でシェア。

サツマイモを香ばしく焼き上げたお料理(SWEET POTATO • Maple Chili Crisp)を前菜にいただく。

SWEET POTATO • Maple Chili Crisp

こんもりと高さをつけて盛り付け、見た目おしゃれだが、味は素朴。

メインはグリーントマトにワイルド・ライスを豆をつめたもの (STUFFED GREEN TOMATOES • Wild Rice + Black Bean Picadillo)を。(下記写真)

グリーン・トマトの黒米と豆詰め


普段見ない珍しい食材の味と香りが楽しく、またスパイスが効いていて、美味。ワイルド・ライスは、黒米の一種で、外側は黒く、中は白いモチっとした食感のご飯。スパイシーな味がついていて、ネイティブ・アメリカンスタイルの炊き込みご飯というかんじ。

食べながら、アメリカが植民地化される前のネイティブアメリカンの暮らしに思いを馳せる。自然と共に暮らし、狩りをしながら移動するノマド生活。 

ネイティブアメリカンの暮らしを表現した映画としては、ケビン・コスナー主演の『ダンス・ウィズ・ウルブズ』(原題:Dances with Wolves, 1990年)が有名。

料理のワイルド・ライスも、名前からして、昔は田植えしたのではなく、自然に生えていたのを収穫したのだろう。

ヨーロッパでは小麦の栽培が、アジアでは米作が、定住と人口増加をもたらしたが、アメリカ大陸にはもともと小麦は栽培されておらず、1600~1700年に欧州系の人々が植民して栽培した。(だからこのレストランは小麦を使わない。)

ワインやビールはネイティブ・アメリカン固有のものではないはずだが、提供している。やはりアルコールを提供しないとレストランの利益を確保しずらいためだろう。

料理はそれぞれがボリュームがあり、大人2人2皿でもお腹いっぱいで食べきれないほど。っていうか、ミネソタのレストランはどこに行ってもボリュームがたっぷりなのだが。

次回は花形メニューのメインの BISON (アメリカ野牛)か Elk (鹿肉)を試してみたい。

まとめ

ヘルシーで素朴な素材で作られた料理を洗練された空間で、舌と目で楽しめるレストラン Owamni。ミネソタというこの土地ならではのコンセプトと味。

人気店なので、オンライン予約がおすすめ。私たちは一ヶ月前にオンライン予約した。予約がない場合、テラスのバーエリアは空いた席があれば案内してもらえるとのこと。

https://owamni.com  
おすすめ度★★★★☆

#アメリカ料理 #ご当地グルメ #ネイティブ・アメリカン #ミネアポリス   #ミネソタ

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